ドライイーストとベーキングパウダーの違い

ドライイーストとベーキングパウダーはパンや菓子の膨張に利用されますがどのような違いがあるのでしょうか。

ドライイーストはイーストに含まれます。

イーストはパンつくりに使われる酵母で、小麦粉や糖分を栄養にして生地のふくらみ・香り・風味を生み出します。

イースト(酵母)は大きく分けて3つあります。

「生イースト」・「ドライイースト」・「インスタントドライイースト」の3種類です。

ベーキングパウダーもパンや焼き菓子に使われる膨張剤の一種になります。

ベーキングパウダーは「膨らし粉」とも呼ばれています。

ベーキングパウダーの基剤は、炭酸ガスを発生する重曹です。

ベーキングパウダーに水分が加えられると重曹と酸性剤が反応して炭酸ガスが発生して生地を膨らませます。

 

次に、ドライイーストとベーキングパウダーの違いを紹介します。

 

ドライイースト

 

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ドライイーストとベーキングパウダーの違いを分かりやすくするためにドライイーストの概要を紹介します。

ドライイーストは生イーストを乾燥器で乾燥処理して粒や顆粒にしたものになります。

ドライイーストの水分量は生イーストの1/10程度になっています。

イースト(酵母)には、生イースト・ドライイースト・インスタントドライイーストがあります。

家庭でパン作りをするならインスタントドライイーストをおススメします。

「インスタントドライイースト」は予備発酵の手間もないので簡単に使用できます。

「インスタントドライイースト」は、小麦粉に直接混ぜ込んで使える細かい顆粒状のイーストで、発酵力が強いため生イーストの1/3程度の使用量でOKです。

扱いやすいイースト(酵母)なので家庭でのパンづくりに向いています。

インスタントドライイーストは密封容器に入れて冷蔵庫で保存してください。

冷凍保存もできますが若干発酵力が落ちるので冷蔵保存をおススメします。

インスタントドライイーストを上手に冷蔵保存すれば6ヶ月程度は使用できます。

 

ベーキングパウダー

 

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ドライイーストとベーキングパウダーの違いを分かりやすくするためにベーキングパウダーの概要を紹介します。

ベーキングパウダーと同じくお菓子をふんわりさせるのに重曹を使うことがあります。

重曹とベーキングパウダーの違いは、重曹のガス発生剤が炭酸水素ナトリウムだけなのに対して、ベーキングパウダーは重曹に加えて助剤(酸性剤)や分散剤(遮断剤)を含んでいることです。

一般的に重曹とベーキングパウダーは作るお菓子によって使い分けられます。

重曹は、ヨーグルト・チョコレート・バターミルク・はちみつ等を含むお菓子や、焼く時間が比較的短いお菓子つくりに使われます。

ベーキングパウダーは、ヨーグルト・チョコレート・バターミルク・はちみつ等の酸性の材料が少なかったり、焼く時間が十分長いお菓子つくりで使用されます。

 

ドライイーストとベーキングパウダーの違い

 

ドライイーストとベーキングパウダーの違いを紹介します。

ドライイーストは膨らます力が強く、ベーキングパウダーは膨らます力が弱いのが特徴です。

膨らます力が強いドライイーストは強力粉に使われることが多くなります。

ドライイーストは強力粉だけでなく薄力粉・中力粉も膨らますことができます。

ドライイーストは弾力のある仕上がりが欲しい時に使われます。

ベーキングパウダーは膨らます力が弱いので薄力粉で使われます。

ベーキングパウダーを強力粉に使うと、強力粉を膨らます力が不足しているのでどっしりとした仕上がりになります。

サクサクとした食感や繊細な仕上がりが欲しい時にはベーキングパウダーをおススメします。

モチモチ感や弾力感の仕上がりが欲しい時にはドライイーストを使ってください。