穴子の旬の時期、栄養価、名産地。洋風な食べ方もある?

穴子の天ぷらは美味しいですね。

穴子の旬の時期に、穴子の名産地で食べる料理は、

穴子の天ぷら・穴子丼(あなご飯) ・穴子の握り寿司などいろいろです。

日本料理ではマアナゴをウナギと同じように開いて、天ぷら・蒲焼・煮穴子・寿司種にして美味しく食べます。

美味しい穴子の栄養価や穴子の美味しい洋風の食べ方を知っていれば役立ちそうです。

穴子の漢字表記には「海鰻」もあります。

穴子は、ウナギ目アナゴ科に属する魚です。

穴子は、ウナギによく似た細長い体型の海水魚です。

穴子には、30以上の属と150以上の種類があると言われています。

穴子の種類は、環境や水深によって異なります。

砂泥底・岩礁域・浅い海・深海など、環境に適合した多種多様な種類が生息しています。

アナゴ科は、「チンアナゴ亜科」・「ホンメダマアナゴ亜科」・「クロアナゴ亜科」の3つに分けられています。

日本で「穴子」といえば浅い海の砂泥底に生息している「マアナゴ」を指すことが多いようです。

「マアナゴ」の他の穴子では、「ゴテンアナゴ」・「ギンアナゴ」・「クロアナゴ」・「キリアナゴ」・「チンアナゴ」などが知られています。

「マアナゴ」はクロアナゴ亜科になります。

クロアナゴ亜科は、ホンメダマアナゴ亜科に似ていますが、背びれは胸びれより後ろから始まっています。

「マアナゴ」の全長はオスで約40cm・メスで約90cm程度です。

体は褐色で側線上に白い点線が並んでいます。

口を閉じた時に下顎が上顎に隠れます。

「マアナゴ」は、北海道以南から東シナ海まで分布しています。

浅い海の砂泥底に生息する「マアナゴ」は、寿司・天ぷら・蒲焼きなどで美味しく食べられています。

 

次に、穴子の旬・穴子の名産地・穴子の栄養価・穴子料理や洋風の食べ方などの紹介をします。

 

穴子の旬・名産地

 

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穴子の旬の時期は6~8月頃になります。

穴子の名産地として知られているのは、宮城県・愛知県・兵庫県などです。

宮城県は長い歴史を持っている、全国トップクラスの水揚げ量を誇る隠れた穴子の名産地です。

宮城県内ではアナゴ漁が古くから行われています。

宮城県のアナゴ漁では、年間300~600tの水揚げがあります。

宮城県の穴子は、「北限のアナゴ」や「牡鹿アナゴ」とも呼ばれていて、築地市場等で高い評価を受けています。

宮城県内には出回ることが少ないことから、意外にも県民にはあまり知られていません。

宮城県内随一の水揚げ量を誇るのは石巻市表浜地区です。

アナゴ漁が始まった約90年前の大正時代末期当時から変わらない「アナゴ筒漁」という漁法が続いています。

「アナゴ筒漁」とは、筒状の漁具におびき寄せる漁法です。

「底引き網漁」とは違い「アナゴ筒漁」の利点は魚体を傷つけないことです。

ストレスに弱く、味が落ちやすいアナゴにはぴったり「アナゴ筒漁」です。

「アナゴ筒漁」で獲られた穴子は、寿司屋や料亭でも重宝される絶品になっています。

次に、穴子の栄養価・穴子料理や洋風の食べ方の紹介をします。

 

穴子の栄養と効能

 

穴子の旬は6~8月頃になります。穴子の名産地で有名な地域は、宮城県・愛知県・兵庫県などです。

穴子の栄養価では、ビタミンA・カルシウム・不飽和脂肪酸・EPA・DHA・オレイン酸が高いとされています。

ビタミンAは、目の機能サポ-ト・皮膚を守る・細胞の酸化防止に役立つビタミンです。

目を酷使する仕事・肌荒れや肌の衰えが気になる人におススメの栄養成分です。

必須ミネラル類のカルシウムは、骨粗しょう症予防に大切です。

不飽和脂肪酸には血中のコレステロールを下げる働きがあります。

EPA(エイコサペンタンエン酸)には、血液の固まりを防いで脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があります。

DHA(ドコサヘキサンエン酸)は、脳を活性化させて記憶力の向上とボケ予防に効果があります。

オレイン酸には、悪玉コレストロール値を下げる働きが有ります。

次に、穴子料理や洋風の食べ方の紹介をします。

 

穴子料理や洋風の食べ方

 

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穴子を使った日本料理では、天ぷら・蒲焼・煮穴子・寿司種・八幡巻などが人気です。

八幡巻とは、牛蒡を穴子の身で巻いた料理です。

穴子を一本丸ごと揚げた、天丼や天ぷらそばなどを名物としているお店もあります。

岡山県の郷土料理には、生の幼魚(ノレソレ)をポン酢で食べる「ベタラ」があります。

広島県の宮島・宮島口では、穴子の蒲焼を飯に載せた「あなご飯」が名物になっています。

千葉県富津市には「はかりめ丼」があります。

穴子を使った洋風の食べ方には、穴子の香味焼き・穴子とアスパラガスのガーリック炒め、などが美味しいですね。

穴子の香味焼きは、焼いた穴子をトマト・ニンニク・パセリで作ったソースで食べます。

穴子とアスパラガスのガーリック炒めのポイントは、穴子の下処理でヌメリをとることです。

ガーリック風味で美味しい料理です。