スイカの保存方法。常温、冷蔵、冷凍はできる?
スイカの保存方法を正しくすれば夏の旬を美味しく食べられます。
スイカは、夏に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付けるウリ科のつる性一年草です。
スイカの原産地は、熱帯アフリカのサバンナ地帯&砂漠地帯になります。
日本にスイカが伝わったのは室町時代以降とされています。
「西瓜」(スイカ)という名称は、中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためです。
一般的なスイカの外観は、緑色の玉に深緑色の縦縞が入ったものになります。
スイカの外観には、薄緑色・黒に近い深緑色の品種もあります。
形も、玉形・楕円形の品種があります。
日本では玉形ですが、欧米では楕円形が流通しています。
日本で縦縞模様の品種が広まったのは昭和初期頃だとされています。
スイカの果肉には、90%以上の水分が含まれています。
一般的な縦縞模様のスイカの果肉は紅で甘くて多汁になっています。
次に、スイカのことや常温・冷蔵・冷凍の保存方法を紹介します。
スイカの栄養成分
スイカの栄養成分は、食物繊維・カロテン・ビタミンE・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビタミンC・カリウム・マグネシウム・シトルリンなどが含まれています。
カリウムは果肉や種子に多く含まれています。
スイカの果肉は疲労回復や利尿作用があるとされています。
夏の暑さで衰えた身体に優しくて美味しい果物です。
赤肉スイカの色素には、βカロテンとリコピンが大量に含まれています。
βカロテンには、抗発ガン作用・免疫賦活作用が期待できます。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。
リコピンには活性酸素を減らす働きが期待されます。
リコピンは、老化予防・呼吸器系の免疫力アップに役立ちます。
スイカには含まれているシトルリンは血流を改善します。
スイカの常温保存方法
スイカの保存方法では常温保存が適しています。
スイカは低温障害に弱い果物です。
冷蔵庫などで冷やしすぎると、低温障害を起こして甘みが少なくなります。
スイカを常温保存するときには、直射日光が当たらない風通しがよい冷暗所に保存します。
保存の仕方では乾燥を防ぐために、水に浸けて冷やすと美味しく食べられます。
スイカの保存適温温度は10~15℃なので、昔は井戸水や用水路の水で冷やして食べていました。
丸のままでの常温保存での賞味期限は2週間~1ヶ月といわれています。
スイカの冷蔵・冷凍保存方法
スイカは低温障害に弱いので、保存方法では冷蔵保存・冷凍保存は向いていません。
カットしたスイカは常温保存できないので冷蔵庫で保存します。
冷蔵庫で保存するときには、個々にラップで切り口を包んで保存します。
冷蔵保存では乾燥や甘み減少があるので2~3日程度で食べましょう。
冷凍保存すれば1~2ヶ月程度は賞味期限を延ばせますが美味しくなくなります。
スイカを冷凍保存するなら、1口サイズにカットして冷凍してシャーベットやスムージーにして食べると美味しく食べられます。