干し柿の保存方法。常温、冷蔵、冷凍はできる?

干し柿の保存方法を知っていればいつまでも美味しい秋の果実を楽しめます。

柿の木(カキノキ)は、カキノキ科の1種の落葉樹になります。

柿の果実にはタンニンを多く含んでいるので、柿渋が防腐剤として利用されています。

日本で柿を栽培しているのは沖縄県を除く全都道府県になります。

柿の栽培面積が多い県は和歌山県・福岡県・奈良県の順になります。

柿の品種は多くて1000種類を超えるといわれています。

柿の“ことわざ”では生育を8年とも言われていますが、実際は4年程度で結実します。

柿は大きく分けると渋柿と甘柿になります。

渋柿は、実が熟しても果肉が固いうちは渋が残る柿になります。

渋柿の代表的な品種は「平核無」と「刀根早生」になります。

「平核無」は新潟県が発祥の柿です。

「刀根早生」は奈良県天理市の刀根淑民の農園で栽培されていた平核無が突然変異したものとされている柿です。

主な渋柿には、平核無・刀根早生・甲州百目・蜂屋・富士・江戸柿・西条柿・市田柿・四つ溝・会津身知らず・堂上蜂屋柿・愛宕柿などになります。

甘柿は渋柿の突然変異種と考えられています。

甘柿でも未熟時は渋いが熟すに従い渋が抜けて甘みが強くなっていきます。

甘柿には2タイプの完全甘柿と不完全甘柿があります。

完全甘柿は熟せば常に甘みを持ちます。

不完全甘柿は成熟時に渋が残ります。

代表的な完全甘柿は、富有・次郎・太秋・愛秋豊・御所・伊豆・早秋・貴秋・晩御所・花御所・天神御所などになります。

代表的な不完全甘柿は、禅寺丸・筆柿・西村早生・黒柿などになります。

干し柿をつくる主な渋柿は、市田柿・紅柿・三社柿・甲州百目などがあります。

 

次に、干し柿の常温・冷蔵・冷凍保存方法を紹介します。

 

干し柿の常温保存方法

 

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干し柿の保存方法には常温保存があります。

干し柿は渋柿を美味しく食べる方法ですが、吊るす期間が長くなると固くなります。

常温保存をすると干し柿は水分が飛んで固くなります。

常温保存をする場合は、直射日光が当たらない風通しの良い冷暗所に保存します。

常温保存では、紙袋に入れたりキッチンペーパーに個々に包むと乾燥を抑えられます。

柔らかい干し柿を常温保存した場合は3日程度が賞味期間になります。

 

干し柿の冷蔵保存方法

 

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干し柿の保存方法には冷蔵保存があります。

干し柿は冷蔵保存するときには冷蔵庫の野菜室に保存します。

干し柿を冷蔵庫にそのまま保存すると白い粉が増加して乾燥して固くなります。

冷蔵庫で保存するときには乾燥予防のためには、干し柿を紙袋に入れてビニール袋やジップ付袋に入れて密閉して保存します。

空気を抜いたビニール袋やジップ付袋に脱酸素剤を入れると、乾燥と白い粉を防げます。

柔らかい干し柿の冷蔵保存した場合の賞味期限の目安は約1週間です。

 

干し柿の冷凍保存方法

 

干し柿の保存方法には冷凍保存があります。

冷凍保存するときには、干し柿を個々にラップで包んでフリーザーバックに入れて空気を抜きます。

冷凍保存した干し柿は冷蔵室でも常温でも解凍できます。

冷凍保存した干し柿の賞味期限は1ヶ月~6ヶ月程度になります。