鱧(ハモ)の旬の時期は夏、秋、冬?!産地、食べ方、落ち鱧など
鱧(ハモ)はウナギ目ハモ科のウナギ形をしている魚で、体長は2mを超えます。
ウナギと比べると口が大きく刃が鋭くスズハモと似ています。
沿岸部に生息している大型肉食魚になります。
京料理に欠かせない食材として人気があります。
スズハモとの区別は肛門から頭部まで(前方)の測線孔数になります。
鱧(ハモ)の測線孔数は40~47で、スズハモは33~39になります。
市場では、鱧(ハモ)もスズハモも一般的に「ハモ」として流通しています。
鱧(ハモ)の名前の由来は、食む(ハム)に由来するとする説・“歯持ち“に由来する説・マムシに似ていることから「ハミ」に由来する説・食感から来た説などいろいろあります。
鱧(ハモ)にはいろいろな地方名もあります。
広島県では「ハム」・徳島県では「スズ」・京都府の丹後地方では「バッタモ」・福井県では「ウニハモ」・長崎県では「カマスアナゴ」などと呼ばれています。
次に、鱧の旬は冬?鱧の旬は秋?・鱧の産地・落ち鱧などの紹介をします。
鱧の旬は冬?秋?
鱧は産卵を控えた暖かくなってからの6~7月が最もおいしい旬だと言われていますが、鱧の旬は冬?鱧の旬は秋?という声もあります。
鱧には2回の旬があるようです。
産卵を控えた6~7月頃の旬と、晩秋あたりの産卵後に旺盛な食欲で身が肥えて脂がのった10~11月頃の旬です。
10~11月頃の旬の時期の鱧は体表が金色を帯びることから「金ハモ」とも呼ばれています。
次に、鱧の産地・消費地・落ち鱧とはなどの紹介をします。
鱧の産地と料理
一般的に知られている鱧の旬は夏ですね。
「金鱧」・「落ち鱧」は、秋(鱧の旬)~冬(鱧の旬)になります。
秋~冬の鱧も脂がのって美味しいそうです。
鱧の産地・消費地には偏りがあります。
鱧の産地は大分県・熊本県・徳島県・山口県・和歌山県・長崎県になります。
主な消費地では、京都市・大阪市・大分県中津市などが知られています。
京都市ではスーパーマーケットでも鱧の湯引きを購入できます。
京都市では生活に密着した魚で、季節の食材として人気があります。
祇園祭の暑い季節に長いものを食べると精力がつくという言い伝えで、鱧や鰻を食べる風習があります。
鮮魚店では骨切をして生で売られています。
大阪市では天神祭の鱧料理は欠かせないものとして人気があります。
大阪市の蒲焼や天ぷらの材料に鱧が使われていることもあります。
大阪市の蒲焼屋では身を使った後の鱧の皮が売られていることもあります。
大分県の中津市では特産品として消費されています。
鱧の骨切技術の発祥地は中津の料理人だとも伝えられています。
次に、落ち鱧の紹介をします。
落ち鱧とは
夏(鱧の旬)・冬(鱧の旬)・秋(鱧の旬)のハモ料理を試しませんか。
鱧の産地は、大分県・熊本県・徳島県・山口県・和歌山県・長崎県になります。
消費地は、京都市・大阪市・大分県中津市が主になります。
落ち鱧とは、豊富なエサを食べて再び旬を迎える、タップリ身が肥えた秋の鱧のことです。
落ち鱧の旬は10~11月頃になります。
ハモは「魚」偏に「豊」という字のように、上品で豊かな味が楽しめる魚です。
一般的には夏の印象が強く、主に活魚で京都・大阪など関西方面へ出荷されています。
鱧の産地で有名な大分県の漁業者の一押しは、秋の“落ちハモ”になります。
秋の“落ちハモ”の特徴は、夏の産卵後の旺盛な食欲を満たして身が肥えて脂がのって美味なことです。
鱧は、晩秋頃になると体表が金色を帯びて見た目も美しくなります。
大分県の「金ハモ」・「落ちハモ」を味わってみませんか。