豆鼓(とうち)と豆鼓醤との違い。豆鼓の効能とおすすめの使い方
豆鼓(とうち)と豆鼓醤(とうちじゃん)の違いを知っていますか。
豆鼓と豆鼓醤の上手な使い方を知っていれば、美味しい食事を楽しめます。
豆鼓は、黒豆(黒大豆)に塩を加えて、発酵させてから水分を減らした食品のことです。
豆鼓の別名には、「幽菽」や「嗜」などがあります。
豆鼓の方言名には、「豆発(雷州)」・「豆鹹(厦門)」などがあります。
豆鼓(とうち)の語は多くの中華食材と同様で、中国語の発音をそのまま音写したものです。
日本語の音読みに拠った読みかたは「トウシ」や「ズシ」になり、生薬では「トウシ」や「ズシ」を用います。
次に、豆鼓と豆鼓醤の違いや豆鼓の使い方を紹介します。
豆鼓
豆鼓と豆鼓醤の違いを分かるために豆鼓の概要を紹介します。
豆鼓は、黒大豆を水で戻してから、蒸して塩・麹と酵母の混ざったものを加えて発酵させた後に露天で水分を減らして仕上げるものです。
豆鼓は奈良時代に中国から日本に伝わったとされています。
豆鼓が日本の浜納豆や大徳寺納豆などになっています。
豆鼓は産地によって、麹カビの作用が強いものと、酵母菌の作用が強いものなどの違いがあります。
豆鼓は産地によって風味も異なります。
豆鼓は塩辛くて風味が強くアミノ酸などのうまみ成分を多く含んでいます。
豆鼓には、まろやかなコクとふくよかな香りがあるので、広東料理・四川料理・湖南料理などの調味料として使われています。
豆鼓を使った代表的なレシピには、麻婆豆腐・ケンヒーのトウチ炒め・ピーマンのトウチ炒め・豚スペアリブのトウチ蒸しなどがあります。
次に、豆鼓醤の概要と豆鼓の使い方を紹介します。
豆鼓醤
豆鼓と豆鼓醤の違いを知るために豆鼓醤の概要を紹介します。
豆鼓醤は豆鼓をすりつぶしてペースト状にしたものになります。
豆鼓醤の別名には、「黒豆大豆味噌」や「トウチ味噌」があります。
豆鼓醤の特徴は、塩辛く風味が強くアミノ酸などの旨味成分を多く含んでいることです。
豆鼓醤を使うことで、料理に深みやコクをもたせることができます。
豆鼓醤は、炒め物・蒸し料理・煮物に使ってみませんか。
味と香りづけと本格的な旨味を楽しめます。
次に、豆鼓の使い方を紹介します。
豆鼓の使い方
豆鼓と豆鼓醤の違いは、豆鼓をペースト状にすりつぶしたものが豆板醤です。
豆鼓を上手に使うことで、料理にコクと旨味がでます。
とりあえず刻んだ野菜と肉の野菜炒めに使ってみませんか。
豆鼓を調味料に使うだけで、野菜炒めが格段に美味しくなります。
豆鼓は具材と一緒に炒めて食べる方法がベストです。
香りを立たせたいときには、豆鼓をはじめに投入してじっくり炒めます。
風味を立たせたいときには、最後に入れてさっと炒めます。