小麦粉の保存方法。常温、冷蔵、冷凍はできる?
小麦粉の保存方法を知っていれば、美味しいお菓子や料理を楽しめます。
小麦粉は、小麦を挽いて作られた穀粉になります。
英語ではウィート・フラワーと呼ばれます。
小麦粉の成分の7~80%はデンプンが占めています。
タンパク質も約10%含んでいます。
タンパク質成分はグリアジンとグルテニンになります。
小麦粉が美味しい料理やお菓子を生み出すのはグルテンの働きです。
グルテンのみを取り出したものが、麩(ふ)になります。
小麦粉はタンパク質・ビタミン・ミネラルを含んでいますが、ヒトに不可欠な必須アミノ酸のいくつかが欠如~不足しています。
小麦だけをタンパク源にするとさまざまな健康障害を引き起こすことになります。
そのため、小麦粉を主要な食物とする地域には古くから健康障害を回避するための料理法や食材があります。
小麦粉は、タンパク質を含む割合と、形成されるグルテンの性質によって強力粉・中力粉・薄力粉に分類されます。
「強力粉」はタンパク質の割合が12%以上の小麦粉になります。
パン・中華麺や乾燥パスタつくりには強力粉が使われます。
「中力粉」はタンパク質の割合が9%前後の小麦粉になります。
うどん・お好み焼き・たこ焼きなどに使われています。
「薄力粉」はタンパク質の割合が8.5%以下の小麦粉になります。
菓子類・天ぷらに使われています。
次に、小麦粉の常温・冷蔵・冷凍などの保存方法について紹介します。
小麦粉の常温保存方法
小麦粉の保存方法には常温・冷蔵・冷凍保存が考えられます。
小麦粉は湿気が苦手な食品です。
常温保存する場合は、直射日光が当たらない風通しが良い冷暗所にします。
保存するときには、湿気防止のために密閉できるタッパー容器の中に袋のまま入れます。
小麦粉はダニや虫がつきやすい食品ですが、密閉できる容器で保存すれば問題ありません。
容器の中に乾燥剤を入れている人も多いようです。
製品の袋を開封していない場合は、強力粉の常温保存期間は約6か月です。
中力粉・薄力粉の常温保存期間は約1年になります。
製品の袋を開封した場合は1~2ヶ月で使い切るようにしましょう。
小麦粉の冷蔵保存方法
小麦粉の保存方法には冷蔵保存もあります。
小麦粉は“におい”を吸収しやすい性質があります。
夏場の暑い時期や梅雨の時期には冷蔵保存するのが適切な場合もああります。
気を付けなければいけないのは、冷蔵保存した小麦粉を常温に戻すと結露が発生することです。
冷蔵保存した小麦粉は調理で使い切るようにしましょう。
小麦粉の冷凍保存方法
小麦粉の冷凍保存はおススメできません。
小麦粉は湿気に弱い食品です。
外気の温度差で湿気がつきやすくなります。
冷蔵保存する場合はにおいの吸着と湿気予防のために密閉できる容器に入れます。
冷蔵保存した小麦粉を調理で使うときには使い切るようにしてください。