熱はないのに急に悪寒がする原因と対処方法。関節痛は?
悪寒と熱があるケースと悪寒があるのに熱はないケースがあります。
風邪などで発熱するときに悪寒があるのは多くの人は経験することです。
悪寒がするので体温を測っても熱がないこともあります。
悪寒がするのに熱がないと、深刻な病気では?などと不安になります。
悪寒がする原因には大きく分けて2つあるようです。
・体が発熱して血管が収縮することで悪寒がする。
・外気温が低くて皮膚の表面が冷えることで寒気がするなどです。
発熱を伴う悪寒の一般的な病気は、風邪・インフルエンザ・食中毒などです。
発熱を伴う悪寒には、ウイルスや細菌などに感染する重い病気があります。
ウイルスや細菌などへの感染の刺激で悪寒に伴う高熱がでます。
体内の免疫機能の活性化による刺激を原因として悪寒と高熱が出ることもあります。
ウイルスや細菌などへの感染以外の悪寒もあります。
広範囲のやけど・放射線・薬物による悪寒もあります。
悪性腫瘍や膠原病でも悪寒をともなう高熱がでます。
緊急を要する悪寒をともなう病気もあります。
緊急を要する悪寒をともなう病気には、腎盂腎炎(じんうじんえん)・胆嚢炎(たんのうえん)・虫垂炎(ちゅうすいえん)などです。
腎盂腎炎・胆嚢炎・虫垂炎(盲腸炎)では、悪寒や熱だけでなく腹部・背中・腰の激しい痛みや呼吸が苦しくなるなどの症状も伴います。
悪寒があるのに熱はないケースもあります。
悪寒があるのに熱がないのは、血液の流れが阻害されることが原因の悪寒戦慄になります。
運動習慣がない人の中には筋肉が細く・硬くなって毛細血管が細くなって血流が悪くなっているケースがあります。
血行不良から冷え性になり悪寒戦慄へと進みます。
悪寒戦慄の原因には、自律神経の乱れ・更年期障害・体温低下などがあります。
次に、悪寒があるのに熱はないケースについて紹介します。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れを原因とした悪寒戦慄では悪寒はあるのに熱はない状態になります。
自律神経は無意識化で体を適切にコントロールしています。
自律神経の働きには、・心臓のコントロール・呼吸・血圧を一定にキープ・体温の維持・胃酸の分泌などいろいろあります。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動期に優位にある神経です。
副交感神経はリラックス期に優位にある神経です。
交感神経と副交感神経は交互に働いています。
昼間の活動期は交感神経・夜間のリラックス期には副交感神経が身体をコントロールしています。
この自律神経の乱れが悪寒戦慄を引き起こします。
血管を収縮している自律神経が乱れると、寒くても血管を膨張させたままにして体温を低下させます。
身体は冷えていないのに脳に寒いと感じさせることもあります。
対策としては、自律神経の健全化がポイントになります。
更年期障害
更年期障害による悪寒戦慄の発症でも、悪寒があるのに熱はない状態になります。
更年期障害による自律神経の乱れのケースは多いようです。
更年期障害は、閉経によるホルモンバランスの乱れで発症します。
更年期障害は自律神経失調症の一つともされています。
女性が閉経を迎えると女性ホルモン(エストロゲン)分泌が大幅に減少します。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少がホルモンバランスを乱して熱のない悪寒戦慄を起こします。
閉経前後の悪寒戦慄は更年期障害による自律神経失調症のケースが多いようです。
自律神経の乱れによる悪寒戦慄は生活習慣や食習慣の改善で予防できます。
ポイントは、体温を低下させない・体温を低下させる食品を体内に入れないなどです。
内臓の冷えは自律神経を乱す原因になるので注意しましょう。
体温低下を予防する
体温の低下は悪寒戦慄を起こします。
悪寒はあるのに熱はない状態を予防するには体温低下を防ぐことです。
漢方の考え方では食べ物には「陰性」と「陽性」があるそうです。
悪寒戦慄予防には「陽性の食べ物」をおススメします。
陽性の食べ物には、・ニンジン・ゴボウ・カボチャ・じねんじょ・魚類・肉類などがあります。
「陰性の食べ物」には、ナス・トマト・バナナ・パイナップル・精製糖・わさびなどがあります。
体温低下による悪寒戦慄を改善する生活習慣では運動がポイントになります。
筋力アップ運動と有酸素運動が悪寒戦慄改善に役立ちます。