近年マラソン選手に多い貧血。走る前には鉄分を!
近年マラソン選手に多い貧血が問題になっています。
走る前には鉄分をキチンと摂取しましょう。
マラソン選手だけでなく鉄分不足には注意する必要があります。
一般の人と違いマラソン選手の中には、腸内で出血を起こして貧血になるケースがあります。
汗を多量にかくマラソン選手の場合は、汗と一緒に亜鉛やカリウム成分が体内から失われるために貧血がおこります。
亜鉛やカリウム不足により、赤血球の材料になるタンパク質の合成がうまくいかなくなることが原因です。
マラソン競技での貧血は市民ランナーのレベルでも発生するので注意が必要です。
ランニング時は汗によって失われるミネラルなどの補給を忘れずにしましょう。
鉄分不足による貧血は鉄欠乏性貧血と呼ばれます。
鉄欠乏性貧血の体内の鉄分不足です。
体内の赤血球に含まれるヘモグロビンに必要な鉄まで不足することが鉄欠乏貧血の原因です。
一般的な貧血の8~9割は鉄欠乏貧血だとされています。
鉄欠乏貧血の症状は、めまい・立ちくらみ・動悸・疲れやすさなどです。
次に、近年マラソン選手に多い貧血について考えます。走る前には鉄分を摂取したほうがよさそうです。
鉄不足が招くトラブル
鉄欠乏の人の多くは鉄欠乏性貧血ではありません。
通常は体中に酸素を運ぶヘモグロビンの鉄は最後まで守られます。
そのヘモグロビンの鉄が減るということは鉄欠乏状態が深刻になっていることになります。
トップランナーはコーチや専門スタッフが体調管理をしているのであまり問題にはなりません。
自己管理が十分ではない市民マラソン選手は特に鉄分不足には気を付けなければいけません。
鉄分不足になると、めまい・肩こり・疲れやすい・冷え・風邪をひきやすい・集中力低下他いろいろな悪い症状が現れます。
鉄不足には注意しましょう。
食生活で鉄不足解消
市民ランナーで活躍しているマラソン選手は鉄分不足に気を付けた食生活にしましょう。
鉄には2種類あります、ヘム鉄と非ヘム鉄です。
ヘム鉄は動物性食品に含まれています。
赤身の魚や肉などにヘム鉄が含まれています。
ヘム鉄は赤血球にあるヘモグロビンに由来しています。
非ヘム鉄は植物性食品に含まれる鉄です。
非ヘム鉄は鉄分補強・強化食品に添加されています。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収に優れています。
ヘム鉄を多く含む動物性食品には豚レバー・鶏レバー・かき・牛のもも赤肉・めじまぐろ・あさり・しじみなどがあります。
鉄の摂取量と過剰摂取
市民ランナーで活躍しているマラソン選手は鉄分の1日必要摂取量を知る必要があります。
1日あたりの必要摂取量は、性別・年齢・生活習慣・運動習慣で異なります。
必要摂取量は個体差が非常に大きいので生活習慣や運動習慣・性別・年齢で判断してください。
例えば、有経女性・妊婦・成長期の子供・アスリートなどでは鉄の必要量は多くなります。
女性の場合経血の量が多いほど鉄分の必要量も多くなるのは当然です。
一般的に鉄不足が考えられる食生活は、炭水化物に偏った食習慣です。
魚類・肉類などのおかずが少ない食習慣では鉄不足が発生します。
鉄の過剰摂取について心配する人がいます。
もし、大量の鉄分を食事やサプリメントから摂取しても、栄養素を吸収する腸管内のシステムで緩和されます。
鉄の過剰症は体への悪影響がありますが、一般的には過剰症になる原因は病気治療時などでの摂取と考えられています。