生姜の効果的な食べ方。生姜の効能は加熱、生で食べても同じ?
生姜の効果的な食べ方を知っていれば、生姜の美容・健康効果を活かせます。
生姜は生で食べるのと加熱するのとどちらの方が栄養分を摂取できるのでしょうか。
生姜は、ショウガ科の多年草で野菜としてだけではなく生薬としても利用されています。
ショウガの漢字表記には、「生姜」だけでなく、「生薑」・「薑」もあります。
生姜の原産地は、熱帯アジア説が有力ですが厳密には不確定です。
インドでは紀元前300~500年頃には保存食や医薬品として使われていたようです。
日本に伝わったのは2~3頃だとされています。
奈良時代には生姜の栽培が始まっていたようです。
生姜は栽培・収穫の方法によって、根生姜・葉生姜・矢生姜(軟化生姜)に分類されます。
根生姜は、地下の塊根部を食用にします。
葉生姜は、葉が付いたまま収穫されたものです。
矢生姜は、太陽に当てて茎元が紅色になったところで収穫したものです。
矢生姜は、筆生姜・芽生姜・一本生姜・軟化生姜とも呼ばれます。
「はじかみ」として焼き魚の添え物で重宝されます。
生姜を大きさで分けると、大生姜・中生姜・小生姜に分けられます。
大生姜 の1個の大きさは1kgにもなることがあります。
品種には「おたふく」・「印度」などがあります。
中生姜の1個の大きさは500g前後です。
「三州生姜」・「黄生姜」などがあります。
小生姜の1個の大きさは300g前後です。
「金時生姜」・「谷中生姜」などがあります。
次に、生姜の栄養と効果・生姜の効果的な食べ方・生姜は生と加熱のどっち?などの紹介をします。
生姜の栄養と効果
生姜の栄養成分では、ジンゲロール・ジンゲロン・ショウガオールが知られています。
生姜の辛さの元はジンゲロールです。
ジンゲロールには、血管を拡張して血行を良くする働きがあります。
血行不良による肩こり・頭痛の改善や、血液循環の改善による水分の排出促進が期待できます。
ジンゲロールには殺菌作用・免疫力アップ・胃腸の働き改善などの働きもあります。
生姜を加熱や乾燥させればジンゲロールが変化してジンゲロンができます。
ジンゲロンには強力な発汗作用があります。
血行促進効果・強い抗酸化作用があるのでアンチエイジングに役立ちます。
ジンゲロンには脂肪分解作用があるのでダイエットにも役立ちそうです。
ショウガオールも、生姜を加熱・乾燥させることでジンゲロールが変化してできる成分です。
ショウガオールには、「痛み」の原因のホルモンの働きを抑える働きがあります。
ショウガオールには、強い抗酸化作用があります。
血流アップ・深部の熱を作るなどの働きがあります。
次に、生姜の効果的な食べ方・生姜は乾燥・加熱と生ではどちらが良い?などの紹介をします。
生姜の効果的な食べ方
生姜の効果的な食べ方はどちらでしょうか。
生姜を食べるときには乾燥・加熱するのが良いのか、生のままの方が良いのか気になりませんか。
生姜で知られている成分には、ジンゲロール・ジンゲロン・ショウガオールがあります。
生の生姜に含まれているジンゲロールは、乾燥・加熱することでジンゲロンとショウガオールに変化します。
ショウガオールの効果である抗酸化作用・消炎作用・鎮痛効果・抗腫瘍効果は、生のままのジンゲロールよりも高いことが分かっています。
生姜の抗酸化作用・消炎作用・鎮痛効果・抗腫瘍効果を得たいときには、乾燥・加熱したものの方が成分の効果を活かせるようです。
生姜は生と加熱のどっち?
生姜の効果的な食べ方は生と乾燥・加熱のどちらでしょうか。
生姜は生で食べる場合と乾燥・加熱して食べる場合では効果が異なります。
生の生姜の状態でのジンゲロール破壊熱作用・解毒作用効果が高いとされています。
また、生の状態でのジンゲロールは、嘔吐や吐き気止めの働きがあります。
乾燥・加熱してジンゲロールがショウガオールになると、抗酸化作用・消炎作用・鎮痛効果・抗腫瘍効果が高くなります。
得たい効果によって、生で食べるか乾燥・加熱して食べるかを決めたほうが良さそうです。