ふきの保存方法と栄養 常温、冷蔵、冷凍で保存できる?
「ふき」はキク科フキ属の多年草で、日が当たる時間が少ない湿気の多い場所で生育します。
「ふき」と「ふきのとう」の違いが分からないという声もありますが、「ふき」と「ふきのとう」は同じ植物です。
「ふき」は茎を「ふきのとう」は花のつぼみを食べます。
「ふき」や「ふきのとう」は春一番の美味しい旬の山野草です。
「ふき」は雌雄異株で春に地下の根茎から大型の苞をつけた花茎を伸ばします。
雌花は白色で雄花は黄色です。
この花芽が「ふきのとう」です。
「ふき」は地中で枝をのばして繁殖します。
食用とされる「ふき」の葉柄は長い肉質で美味しく食べられます。
「ふき」は「ワラビ」とともに発ガン性物質が含まれていることが知られています。
発がん性物質は、アク抜きや塩漬けなどの処理をすれば消滅します。
アク抜きや塩漬けなどの処理をされた「ふき」の発がん性については、季節料理として風味を楽しむぐらいの摂取量であるならば心配いりません。
次に、ふきの保存方法などについて紹介します。
ふきの常温保存と茹で
「ふき」を採ってから常温で保存していると時間がたつごとにアクが強くなります。
「ふき」を採ったらスグに茹でてアク抜きをしてください。
「ふき」を採ってから下処理しないままに常温保存してはダメです。
アク抜きの茹で方ステップを紹介します。
ステップ1・「ふき」を鍋に入る長さに切りそろえます。
塩をふりかけてまな板の上で板ずりします。
「ふき」の表面の繊維が剥がれて黒い灰汁が出てきたら5分ほど放置します。
ステップ2・熱湯に塩を加えて「ふき」を茹でます。
細い先の部分は3分・太い根元は5分程度茹でればOKです。
ステップ3・茹で上がったら冷水にさらします。
ステップ4・「ふき」の皮をむきます。
ふきの冷蔵保存
茹でたアク抜きした「ふき」は水を張ったタッパーに入れて冷蔵保存ができます。
タッパーの水は定期的に交換する必要があります。
茹でてアク抜きした「ふき」の冷蔵保存期間は3~4日です。
下処理した「ふき」を美味しく食べるなら、ふきと油揚げの煮物ですね。
ふきと油揚げの炊き込みご飯も美味しいですね。
ふきの冷凍保存
冷凍保存をする予定の「ふき」のアク抜きでは、固めに茹でるのがポイントです。
アク抜きした「ふき」をみじん切りにして急速冷凍します。
冷凍保存したみじん切りの「ふき」は凍ったまま汁の実にすれば美味しく食べられます。
茹でてアク抜きした「ふき」の冷凍保存期間は1ヶ月です。
冷凍保存した「ふきのとう」は自然解凍にしてたべてください。
解凍した「ふきのとう」は、お吸い物に入れたり、ふきのとう味噌や佃煮などに調理することで美味しく食べられます。