きつねうどん(蕎麦)、たぬきうどん(蕎麦)の由来と発祥
きつねうどんやきつね蕎麦の由来や、たぬきうどんやたぬき蕎麦の由来を知っていますか。
美味しいうどんや蕎麦を食べる時に、きつねうどん(蕎麦)とたぬきうどん(蕎麦)のことを知っていると役立ちそうです。
「うどん」は、小麦粉を練って長く切った食べ物になります。
「うどん」は、ある程度の幅と太さを持つ麺またはその料理とされています。
練った細い食べ物では、細いものは「冷麦」・「素麺」などと言います。
「うどん」には、乾麺に関して太さによる規定がある以外は厳密な規定はありません。
一般的な「うどん」よりも細い麺では「稲庭うどん」などがあります。
乾麺については「きしめん」・「ひもかわ」などの厚みの薄い麺もあります。
「稲葉うどん」・「きしめん」・「ひもかわ」も「うどん」の種類に含まれています。
うどんの発祥には諸説あるので定かではありません。
奈良時代に遣唐使によって伝わった団子菓子が起源とする説があります。
中国から渡来した小麦粉の餡入りの団子菓子は「混飩(こんとん)」と呼ばれていました。
現代の形の「うどん」が全国的に普及して食べられたのは江戸時代の前期のようです。
次に、うどんのこと・きつねうどん(蕎麦)の由来・たぬきうどん(蕎麦)の由来などの紹介をします。
「うどん」のこと
「うどん」の学会があります。
「日本うどん学会」は、讃岐うどんブームを発端にしています。
香川短期大学教授の三宅耕三らが平成15年(2003年)に設立されました。
「日本うどん学会」は、「うどん」を食文化・栄養・産業などの様々な観点から研究する学術目的の団体になります。
「日本うどん学会」は、日本学術会議協力学術研究団体には登録されていません。
「日本うどん学会」の事務局は、四国大学短期大学部の植田研究室に置かれているようです。
人気のうどんがある地域は「日本三大うどん」などにも選ばれています。
「日本うどん学会」では、「日本三大うどん」は実際には存在しないとされています。
「日本三大うどん」とは、うどんを広めたい地域が勝手に称しているに過ぎないものとされています。
一般的な「日本三大うどん」には、・香川県の「讃岐うどん」・秋田県の「稲庭うどん」・長崎県の「五島うどん」・群馬県の「水沢うどん」・富山県の「氷見うどん」・愛知県の「きしめん」などがあります。
一般的な「うどん」の製法は2つに分けられます。
「手打ちうどん」と「手延べうどん」です。
「手打ちうどん」は、小麦粉を水と食塩で練り上げて生地を練ってこねた後に一定期間寝かせて平たく伸ばして最後に、包丁で切ったものになります。
「手打ちうどん」は、寝かせた後によく踏むことでグルテンが成長しコシが出るのが特徴とされています。
「手打ちうどん」は最後に包丁で切るので角があります。
「手延べうどん」は、小麦粉を水と食塩で練り上げた生地を練りあげ後に一定期間寝かせてから、寝かした生地を2本の棒の両端に掛けて何度も伸ばしたものになります。
細くてのど越しが良いですがコシがない特徴があります。
伸ばして作るため断面は丸になります。
次に、きつねうどん(蕎麦)の由来・たぬきうどん(蕎麦)の由来などの紹介をします。
きつねうどん(蕎麦)の由来
きつねうどん(蕎麦)とは、かけうどん・かけ蕎麦に甘辛く煮た油揚げを乗せたものになります。
「きつねうどん」・「きつね蕎麦」と呼ぶ食べ物は地方によって違いがあります。
きつねうどん(蕎麦)に使用する油揚げは、まず湯で油抜きをし、砂糖・醤油・みりんなどを使用して、しっかりと甘辛く味付けてあります。
麺のダシ(つゆ)は濃口醤油と鰹節主体の強めのものが多いようです。
きつねうどん(蕎麦)には、熱いつゆばかりでなく、冷やしや鍋物などもあります。
きつねうどん(蕎麦)の名前は、稲荷寿司と同様に、油揚げがキツネの好物とされていることに由来しているようです。
油揚げがキツネが結びついている理由には、油揚げの色や形がキツネがうずくまる姿に似ているからだともいう説もあります。
次に、たぬきうどん(蕎麦)の由来を紹介します。
たぬきうどん(蕎麦)の由来
きつねうどん(蕎麦)の由来は、油揚げがキツネの好物とされていることから来ています。
「たぬきうどん」や「たぬきそば」は、天かす(揚げ玉)を入れた料理になります。
地方によって呼称や調理法は異なります。
たぬきうどん(蕎麦)の由来は諸説あります。
「天かす(揚げ玉)」を入れたうどん(蕎麦)料理を、たぬきうどん(蕎麦)という説には、“タネ抜き”の転訛であるとする説が有力なようです。
タネ抜きとは、天ぷらの「タネ」を入れない揚げ物になります。
「タネ」が入っていないので「タネヌキ」→「タヌキ」になるようです。