そうめん、ひやむぎに色付きの麺が入っている理由
夏の人気の麺料理に、素麺(そうめん)と冷麦(ひやむぎ)があります。
素麺(そうめん)は無着色が一般的ですが、着色されている麺もあります。
冷や麦(ひやむぎ)には、色付き麺が混じっています。
色付き麺にはどのような意味があるのでしょうか。
次に、素麺(そうめん)・冷麦(ひやむぎ)・素麺(そうめん)の色付き麺と冷麦(ひやむぎ)の色付き麺の意味について紹介します。
素麺
素麺(そうめん)のの漢字表記には「索麺」もあります。
素麺は、日本および東アジアで食べられている小麦粉を原料とした麺になります。
素麺は主に乾麺として流通しています。
素麺には「手延べ素麺(てのべそうめん)」と「機械素麺(きかいそうめん)」があります。
「手延べ素麺」は、小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練り、綿実油などの食用油や小麦粉やでん粉を塗ってから引き延ばして乾燥・熟成させる製法です。
「手延べ干しめんの日本農林規格」を満たしたものは「手延素麺(てのべそうめん)」に分類されます。
小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った生地を帯状に細く切って乾燥させる製法の素麺で、機械で製造しているものは「機械素麺」に分類されます。
次に、冷麦(ひやむぎ)・素麺(そうめん)の色付き麺と冷麦(ひやむぎ)の色付き麺の意味について紹介します。
冷麦
冷麦も素麺と同じく、乾麺については小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練った生地を帯状に細く切って乾燥させる製法になります。
機械で製造している冷麦は機械麺に分類されます。
「手延べ干しめんの日本農林規格」を満たしたものについては「手延べひやむぎ」に分類されます。
日本農林規格(JAS規格)の「乾めん類品質表示基準」では、機械麺の冷麦が定められています。
機械麺の場合の冷麦の麺の太さは直径1.3mm以上で1.7mm未満は冷麦になります。
1. 7mm以上は「うどん」に分類されます。
「手延麺」の場合は、素麺も冷麦も同基準になります。
次に、素麺(そうめん)の色付き麺と冷や麦(ひやむぎ)の色付き麺の意味について紹介します。
色付き麺
素麺(そうめん)の色付き麺と冷や麦(ひやむぎ)の色付き麺の意味について紹介します。
冷麦の麺の中に、ピンクや緑など色の付いた麺が入っています。
冷麦に色付き麺が入っている意味は、違いがわかりづらい「素麺」と「冷麦」を区別するためです。
区別の為に、「冷麦」の方だけに色付き麺を入れられたのが始まりです。
素麺の直径が1.3mm未満で、冷麦の直径が1.3mm以上~1.7mm未満で違いが分かりづらいですが、色付き麺が入っているので分かりやすいですね。
最近では、メーカーによっては、素麺に色付き麺をいれる場合や色付きの素麺を販売するケースもあるようです。