高齢者の水分補給にコーヒーは大丈夫?カフェインの取り方
高齢者の水分補給方法は大切です。コーヒーには有効成分も含まれていますが、高齢者の水分補給にカフェインを含むコーヒーは良いのでしょうか。
体内の水分量が不足すると「脱水症」になります。
高齢者は、食事や水分の摂取量が減るので注意が必要だとされています。
高齢者の場合、本人も周囲も気づかないまま脱水状態に陥ることがあるようです。
高齢者には「かくれ脱水」があるので注意が必要です。
「かくれ脱水」などの初期の段階で正しい処置をしないと重症化して命にかかわることがあります。
脱水症のリスクが高くなるのは夏季だけではありません。
高齢者は季節に関係なく「脱水症」のリスクがあります。
高齢者が水分を摂りやすい環境を整えて脱水症に陥らないような予防対策が必要です。
脱水症になりやすい高齢者特有の理由には、
・体内の水分量が減っている
・内臓の働きの低下
・のどの渇きに気づきにくい
・病気や排泄障害
・薬の服用などです。
高齢者は、食欲の減退・嚥下機能障害・筋力の低下などで体内の水分量が減ります。
体内の水分量をコントロールする腎臓の働きの低下で脱水症に陥るリスクがアップします。
感覚機能の低下でのどの渇きに気づきにくくなります。
排尿が過剰になる病気により脱水症を引き起こすリスクが高まります。
血圧を下げる降圧薬の中には、尿の排出を促して塩分を体外に出すために利尿作用を含んでいるものがあるので脱水症に関係します。
次に、脱水症のサイン・高齢者の水分補給方法・高齢者とコーヒーなどの紹介をします。
脱水症のサイン
脱水症にはサインがあります。
高齢者の水分補給方法を工夫して脱水症を予防してください。
高齢者は脱水症に陥っても気づかないことが多くあります。
脱水症が軽度な場合は、皮膚に乾燥がでてきます。
唇のカサカサ・口の中が乾燥しているときは、脱水症を疑ってください。
・運動をして汗で湿るはずの脇の下が乾いた状態
・つまんだ手の甲の皮膚がスグに戻らない
・押した爪の色がスグに戻らないなどは軽度な脱水症のサインです。
ボーッとしたり、うとうとしている状態が頻繁に見られる場合は脱水症を起こしている可能性があります。
めまい・ふらつき・手足の末端が冷たいなどは血流が悪くなっている証拠です。
軽度な脱水症を見逃すと中度→重度になります。
重度の脱水症になると、意識を失ったり体の痙攣が起こったりします。
高齢者は小まめな水分補給だけでなく食事からの水分補給にも気を遣うことが大切です。
次に、高齢者とコーヒー・コーヒーの効果などの紹介をします。
高齢者とコーヒー
高齢者の水分補給方法は本人だけでなく家族のサポートも大切です。
脱水症にならないように水分補給は大切ですが、高齢者がコーヒーを頻繁に飲むのは良いのでしょうか。
コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用・利尿作用があります。
高齢者は内臓機能が低下しているので、カフェインの分解排出機能も衰えています。
コーヒーを飲んでカフェインの影響を強く受けると、「不眠」や「頻尿」などの症状が表れる可能性があります。
高齢者になるとトイレが近くなり睡眠も浅くなるため、夜中に目を覚ましトイレに行く回数が増えると不眠に繋がることが考えられます。
高齢者がコーヒーだけで水分補給をするのは危険です。
コーヒーによってトイレが近いからと水分補給を怠ってしまうケースや、のどが渇いた時にコーヒーを飲むことでカフェインの利尿作用で脱水症のリスクを高めることもあります。
高齢者の水分補給はカフェイン入り飲料以外にしましょう。
コーヒーの効果
高齢者の水分補給方法は本人だけでなく家族のサポートも大切です。
高齢者がコーヒーだけで水分補給するのはリスクを高めます。
嗜好品としてのコーヒーを楽しんで、水分補給はカフェインを含まない飲料にしてください。
コーヒーの香りは脳にα波を発生させて気分をリラックスさせる働きがあります。
コーヒーには脂肪を分解する成分も含まれています。
肝臓機能の低下予防や美肌アップも期待できます。
高齢者になったらコーヒーで水分補給をするのではなく、コーヒーのメリットを活かした飲み方にしましょう。