小麦と大麦の違い、見分け方。アレルギー反応も同じ?
小麦と大麦の違いが良く分かりません。
小麦と大麦は見た目も同じように見えます。
小麦と 大麦では、アレルギー反応にも違いがあるのでしょうか。
次に、「小麦」と「大麦」の違い・小麦と大麦の見た目の違い・小麦と大麦のアレルギー反応などについて紹介します。
小麦
小麦と大麦の違いを分かるために「小麦」の概要を紹介します。
小麦(コムギ)は、イネ科コムギ属に属する植物です。
世界三大穀物の一つの小麦とは、一般的にはパンコムギを指します。
広義にはコムギ属の植物全般を指します。
収穫された種子は粉にして小麦粉として使われています。
小麦粉はパン・うどん・中華麺・菓子・パスタ・そうめん・クスクス・天ぷらの衣などの原料になっています。
粒の硬さにより、生成される小麦粉の種類、用途が異なります。
小麦は古くから栽培されている穀物で、世界で最も生産量の多い穀物の一つとされています。
小麦は他の三大穀物と同じく基礎食料です。
小麦の実は硬い外皮に覆われていて中に可食部の胚乳と胚芽があります。
割合は外皮が13.5%・胚乳が84%・胚芽が2.5%になっていて、製粉して小麦粉とするのは胚乳部分になります。
果皮や胚芽部分(ふすま)も食用にできますが一般的な小麦粉に使用することはありません。
「ふすま」部分を取り除かずそのまま粉にしたものは「全粒粉」と呼ばれます。
「ふすま」は家畜の飼料となることが多いです。
「ふすま」はセルロースなど不溶性食物繊維を豊富に含むので朝食用シリアル等にも用いられています。
次に、「大麦」のこと・小麦と大麦の見た目の違い・小麦と大麦のアレルギー反応などの紹介をします。
大麦
小麦と大麦の違いを分かるために「大麦」の概要を紹介します。
大麦は、中央アジア原産のイネ科の穀物です。
大麦も、世界でもっとも古くから栽培されていた作物とされています。
大麦の特徴は、小麦よりも低温や乾燥に強いことです。
大麦はライ麦と共に、小麦の生産が困難な地域で栽培されることが多いようです。
大麦は、種子を発芽させてから麦芽として利用されることが多くなります。
大麦にはグルテンをほとんど含まないので、醤油・味噌などの調味料やビールや麦茶、押し麦などの原料になります。
大麦は世界で4番目に多く栽培されている穀物です。
日本でも昔は大麦を主食穀物として利用していました。
明治時代頃までは、母乳の代用品として使われることもあったようです。
「米」の社会的な地位の高さも相まって麦飯の評価は低くなりました。
現在では、健康食として再び人気を博しています。
大麦の最も重要な用途はビールやウイスキーや焼酎等です。
ビールは小麦やほかの穀物やバナナなどから作られることもありますが、通常ビールとは大麦麦芽から製造されたものを指します。
1516年に制定されたビール純粋令では、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」ことを定めています。
ドイツでは改正を加えられつつも現役の法律になっています。
ドイツでの生産の多数を占めるピルスナータイプのビールはすべて大麦麦芽のみを使用します。
ビールなどの醸造酒の他にも大麦は使われています。
蒸留酒も大麦から作られています。
大麦を使ったお酒にはウイスキーがあります。
ウイスキーには大麦麦芽(モルト)のみを原料とするモルト・ウイスキーと、トウモロコシやライムギなどほかの穀物から作られるグレーン・ウイスキーがあります。
グレーン・ウイスキーの多くはモルト・ウイスキーと混合するブレンデッド・ウイスキーとなるので、大麦が大きな役割を持っています。
次に、小麦と大麦の見た目の違い・小麦と大麦のアレルギー反応などの紹介をします。
小麦と大麦の見た目
小麦と大麦の違いは用途になります。
小麦の用途は、パン・うどん・中華麺・菓子・パスタ・そうめん・クスクス・天ぷらの衣などの原料になります。
大麦の用途は、ビールやウイスキーの原料になります。
小麦と大麦の見た目の違いは分かりません。
大麦と小麦を比べても、大麦の方の粒が大きいわけではありません。
小麦も大麦も実の大きさはほぼ同じです。
小麦の用途はパン・麺・お菓子などです。
大麦の用途は、ビール・焼酎・ウイスキー・麦茶・味噌・醤油などです。
小麦アレルギーには気を付けなければいけませんが、大麦にもアレルギーがあるのでしょうか。
小麦アレルギーの人でも大麦を食べられることがありますが、病院での検査や診察をうけたからにしてください。
食物アレルギーについては、病院での検査を受けて指導を受けることが大切です。