シチュー、ポタージュ、チャウダーの違い

チャウダーとシチューとポタージュの違いが分かりますか。

チャウダーとシチューの違いや、シチューとポタージュの違いが分かれば役立ちそうです。

チャウダーの英語表記は「chowder」です。

チャウダーは、アメリカ合衆国生まれのスープの一種になります。

チャウダーという名前は、「米語」で食事を意味する俗語の「チャウ(chow)」が元になったとする説があります。

フランス語で大鍋を意味する「ショーディエール」が元になったとする説などもあります。

シチューの英語表記は「stew」になります。

シチューが料理としての確立したのは、16世紀後半から17世紀前半のフランスだとされています。

日本へシチューが伝来したのは明確にはわかりません。

明治4年(1871年)には、東京の洋食店「南海亭」のちらしに、「シチウ(牛・鶏うまに)」の品書きがあるようです。

明治中頃までには、ビーフシチューはレストランのメニューに普及しています。

明治末期には、シチューのレシピが上流階級向けの婦人雑誌に掲載されるようになっています。

ポタージュの英語表記は「potage」になります。

つなぎを使った、とろみのついたものを「ポタージュ・リエ」と呼びます。

澄んだものは「ポタージュ・クレール」と呼びます。

 

次に、チャウダーとシチューとポタージュの違いを紹介します。

 

チャウダー

 

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チャウダーとシチューとポタージュの違いを分かるために「チャウダー」の概要を紹介します。

チャウダーはアメリカ合衆国生まれのスープとして知られています。

魚介類・じゃがいも・ベーコン・クリームなどを入れて煮込んだ、具だくさんのスープになります。

二枚貝(clam)を入れるとクラムチャウダーと呼ばれます。

白身魚を入れるとフィッシュチャウダーになります。

スイートコーンを入れたらコーンチャウダー、ベイクドビーンズを入れたらビーンチャウダーになります。

クラムチャウダーと言えば、牛乳ベースの白いクリームスープを思い浮かべますが、ニューヨーク風のクラムチャウダーは赤いトマトスープになるようです。

アメリカ合衆国は多民族国家なので、一口にチャウダーと言っても移民元の国によって具材や味付けが異なっています。

チャウダーはスープなので、シチューよりも具が小さくなっています。

チャウダーは、具を小さく切ることで短い加熱時間で手軽に作ることができます。

次に、シチューとポタージュの概要を紹介します。

 

シチュー

 

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チャウダーとシチューとポタージュの違いを分かるために「シチュー」の概要を紹介します。

英語では煮込むことを「stewing」と呼びます。

シチューは英語で煮込み料理を意味しています。

シチューは、野菜・肉・魚介類を出汁やソースで煮込んだ煮込み料理になります。

日本でシチューと言えば、クリームシチューかビーフシチューのいずれかのことを指します。

クリームシチューとビーフシチューは、小麦粉を炒めて作ったルーを加えたとろみのあるものが一般的です。

チャウダーとシチューを比べると、シチューのほうの具が大きくなります。

元々、煮込み料理のシチューなので、具がメインなので大きくなるようです。

次に、ポタージュの概要を紹介します。

 

ポタージュ

 

チャウダーとシチューとポタージュの違いを分かるために「ポタージュ」の概要を紹介します。

ポタージュは、フランス語でフランス料理が確立する過程で洗練されたスープ全般を指す言葉になります。

古くからの郷土料理の色彩の濃いものとポタージュは区別されています。

とろみのついたものは「ポタージュ・リエ」と呼ばれています。

澄んでいるものは「ポタージュ・クレール」と呼ばれています。

日本ではスープ類のうち、とろみのついたものをポタージュ、澄んだものをコンソメと呼んでいるようです。

ポタージュはフランス語でスープ全般のことを指しています。

フランス語では、コンソメ・ブイヤベース・ヴィシソワーズ・ビスク・ポトフなどはすべてポタージュになります。

ポタージュには具入りのものもありますが、裏ごしをしていて具がないものが多くあります。