そら豆の食べ過ぎで腹痛に?空豆アレルギー、中毒とは?
空豆を食べ過ぎるのは空豆中毒を考えると注意が必要です。
空豆を食べても空豆アレルギーの心配はありません。
多食すると空豆中毒になる可能性はあります。
空豆(ソラマメ)はマメ科の一年草または越年草になります。
空豆(ソラマメ)は、「ノラマメ(野良豆)」・「ナツマメ(夏豆)」・「テンマメ(天豆)」・「シガツマメ(四月豆)」・「コヤマメ(高野豆)」などと呼ばれることもあります。
空豆が化石化したものが、エジプトのピラミッドやトロイの遺跡から発見されています。
空豆は世界最古の野菜のひとつと考えられています。
空豆の食べ方は、塩ゆでやサヤごと焼いて、中のマメを食べるなどがあります。
いかり豆(フライビーンズ)と呼ばれる、油で揚げて塩をふって食べる料理もあります。
煮物・炒め物・スープなどでも食べられています。
空豆はアレルギーになりにくい豆類なので、大豆アレルギーを回避するための代用食品の原料に用いられています。
空豆を食べて溶血性貧血を起こす空豆中毒があるので注意が必要です。
空豆の栄養成分には、ビタミンB群・食物繊維・ミネラル類・たんぱく質があります。
ビタミンB群のビタミンB1・ビタミンB2が豊富に含まれています。
ビタミンB1には、疲労物質である乳酸をエネルギーに変えるサポートをして体内に乳酸がたまらないようにする働きがあります。
ビタミンB1は疲労回復に効果がある成分です。
ビタミンB2には、細胞の再生やエネルギーの代謝を促す働きがあります。
ビタミンB2には、健康な皮膚・髪・爪をつくりや血管の若さを保つ働きもあります。
食物繊維も豊富です。
空豆の食物繊維は不要性食物繊維なので水に溶けません。
不溶性食物繊維は便秘改善に役立ちます。
ミネラル類の鉄・銅・カリウム・亜鉛も含まれています。
たんぱく質も豊富です。
たんぱく質は悪酔いを防ぐのでお酒のおつまみに最適です。
次に、空豆を食べ過ぎると、空豆アレルギー・空豆中毒なるのだろうか?の紹介をします。
空豆の食べ過ぎ
空豆の効能には、・疲労回復・貧血予防・便秘改善・肌荒れ改善・肝機能向上などがあります。
美容と健康に役立つからと言って空豆を食べ過ぎるのは良くありませんね。
空豆は比較的アレルギーを起こしにくい豆類なので、空豆アレルギーの心配は少ないですが、空豆中毒のリスクがあります。
空豆を主食としていない日本人には、空豆中毒に神経質になる必要はありませんが食べ過ぎは控えましょう。
空豆中毒
空豆を主食としている地中海沿岸・北アフリカ・中央アジアでは空豆中毒があります。
空豆には毒性物質が含まれています。
空豆の食べ過ぎには注意が必要です。
空豆はアレルギーを起こしにくい豆類なので空豆アレルギーの心配はありません。
空豆中毒の症状は、溶血による発熱・倦怠感・黄疸・溶血性貧血などです。
急性腎不全で死に至ることもあります。
欧米では空豆中毒のことを「ファビズム」や「フェービズム」と呼びます。
赤血球が溶血してしまう食中毒です。
ファビズムに注意
地中海沿岸・北アフリカ・中央アジアでは空豆中毒(ファビズム・フェービズム)がありますが、日本ではほとんど発症例がありません。
日本で空豆中毒例が少ないのは、
・空豆の品種が違うこと
・多食しないこと
・遺伝的要因の可能性などが考えられています。
空豆中毒の可能性を考えると空豆の食べ過ぎは控えた方が良いですね。
空豆アレルギーについては心配いりません。
空豆は大豆アレルギーを回避するための代用食品の原料につかわれているくらいです。
空豆中毒を回避する方法は食べ過ぎないことのようです。