酒粕の保存方法と栄養 常温、冷蔵、冷凍で保存できる?

健康食品としての酒粕に注目が集まっています。

酒粕は日本酒を造るときにでる副産物です。

栄養素が豊富に含まれているので酒粕をつかったレシピ本なども人気があります。

酒粕に含まれている栄養成分には、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・葉酸・パントテン酸などです。

糖質・タンパク質・脂質の代謝に作用しているナイアシンは牛乳や卵の20倍も含まれています。

食物繊維なども豊富に含まれています。

アミノ酸や酵母なども豊富なのでバランス栄養食として注目されています。

酒粕の効能では、糖尿病・がん・高血圧・肥満・血栓・美容改善になどがあります。

酒粕にはインスリン機能の低下による糖尿病予防やナチュラルキラー細胞を活性化させる物質が含まれています。

酒粕にはがん予防効果のある物質も含まれています。

酒粕には血圧上昇を阻害するペプチドが6種類含まれています。

デンプンの分解スピードを遅らせる働きの物質もふくまれているので肥満予防に役立つことも分かっています。

このように酒粕は栄養豊富で健康キープに役立つ食品です。

正しい保存方法や美味しい調理方法を知ることで健康美容にも役立てられます。

次に、酒粕の保存方法の紹介をします。

 

酒粕の保存方法

 

0d01b83ecae78aaa05ea7b3faf3d61d6

 

酒粕の保存方法の基本は冷蔵保存です。

酒粕に含まれている微生物は生きて呼吸をしています。

常温保存では熟成が早くなります。

酒粕の熟成が進むと黄色から茶褐色に変色して味が濃くなります。

熟成した酒粕はお酒特有の匂いも強くなるので調理には向かなくなります。

常温保存する場合は未開封で1ヶ月程度が限度です。

酒粕の袋の封を開けてから常温保存できる期間は約2週間です。

常温保存する場合でも冷暗所で保存します。

冷暗所とは日当たりのない室温が14°以下で風通しが良い場所です。

 

冷蔵保存の酒粕

 

d0003488_11303048

 

酒粕は冷蔵保存が最も適しています。

低温の冷蔵庫を使った冷蔵保存であれば酒粕の熟成を遅らせることができます。

冷蔵保存であれば酒粕の熟成を大幅に遅らせられるので、開封後でも6ヶ月程度は調理に使えます。

 

冷凍保存の酒粕

 

冷凍すれば酒粕に含まれている微生物の呼吸が止まります。

酒粕を冷凍保存することで熟成を止めることができます。

熟成を止めることで保存期間を1年程度まで延ばせます。

保存期間が長くなると風味がどんどん落ちていくので1年程度の保存が限度だとされています。

以上のことから酒粕の保存期間をまとめると、

・冷暗所での常温保存期間は密封状態で1ヶ月・開封状態で2週間程度になります。

・冷蔵庫での冷蔵保存では密封・開封ともに6ヶ月程度になります。

・冷蔵庫の冷凍庫での冷凍保存では、密封・開封ともに1年程度になります。