銀杏(ぎんなん)の栄養と効能。食べ過ぎの症状と注意点
イチョウは、裸子植物門・イチョウ綱・イチョウ目・イチョウ科・イチョウ属に属する裸子植物です。
「銀杏」・「公孫樹」・「鴨脚樹」とも呼ばれる世界古来の樹木として有名です。
イチョウは街路樹などに多く使われる樹木ですが、生きている化石としてレッドリストの絶滅危惧ⅠB類に指定されています。
銀杏(ぎんなん)はイチョウの種子で食用として流通しています。
銀杏(ぎんなん)の殻を割ると直径1.5cm前後のラグビーボール状の仁があります。
仁を熱すると半透明の鮮やかな緑色になります。
銀杏はモチモチとした食感と独特の歯ごたえがあるので、酒の肴や茶わん蒸しなどで美味しく食べられています。
銀杏には栄養成分も豊富に含まれています。
只、銀杏は中毒を起こす食材なので食べ過ぎには注意が必要です。
銀杏を食べるとまれに痙攣などを引き起こす人がいます。
次に、銀杏のこと・銀杏の栄養成分・銀杏の食べ過ぎの中毒などの紹介をします。
銀杏
銀杏は秋の食材として人気があります。
パック入りの銀杏はスーパーでいつでも買えますね。
茶わん蒸しには銀杏は必須ですね。
モチモチとした食感が人気の秘密です。
・大粒晩生の「藤九郎」・大粒中生の「久寿(久治)」
・大粒早生の「喜平」・中粒早生の「金兵衛」
・中粒中生の「栄神」などの栽培品種は人気があります。
銀杏を炒ると酒の肴に最適ですね。
美味しい銀杏には独特の苦味と臭気があるので苦手な人もいるようです。
銀杏を食べるときには、苦手な人にも配慮が必要なようです。
銀杏は注目の栄養成分を含む食材ですが、銀杏を食べ過ぎると中毒を起こすことがあるので注意が必要です。
銀杏の栄養成分
銀杏の栄養成分も魅力的ですが、銀杏の食べ過ぎには注意してください。
銀杏には栄養成分が多い食材です。
主成分は、炭水化物・糖質・脂質・タンパク質・ビタミンはA(カロチン)・ビタミンCなどです。
カルシウム・リン・鉄・カリウムなどのミネラル成分も含まれています。
有効成分は、レシチン・アスパラギン酸・ギンコライドなどです。
銀杏は古くから薬としても重宝されていました。
せき・痰・夜尿症に効く民間薬として、中国や日本では古くから民間療法で使われています。
銀杏の食べ過ぎ
銀杏の栄養成分が豊富ですが、銀杏には中毒成分が含まれているので食べ過ぎには注意が必要です。
銀杏による中毒は「銀杏中毒」と呼ばれています。
「銀杏中毒」では、下痢を伴う腹痛・嘔吐・脈拍異常・呼吸困難・痙攣・昏倒などがあります。
「銀杏中毒」症状は通常は1日程度で回復しますが、1週間程度続いたり症状が悪化するケースもあります。
「銀杏中毒」は、かなりの数を摂取しなければ問題ないとされています。
只、大人でも1日5~6粒で中毒症状が現れることもあります。
「銀杏中毒」の約70%は5歳未満の小児とされています。
5歳未満の子供には銀杏を与えないようにしたほうがよさそうです。