ぜんまいのあく抜き方法と戻したぜんまいの保存方法
「ぜんまい」はゼンマイ科の多年生シダ植物になります。
「ぜんまい」は水気の多いところを好む山野に生える植物です。
渓流や水路の付近で見られます。
新芽はキレイな渦巻き状で表面は綿毛で覆われています。
「ぜんまい」は北海道から沖縄まで分布しています。
ゼンマイ属は世界に十数種類あるとされて、日本には5種類の「ぜんまい」が分布しています。
次に、「ぜんまい」の重曹を使ったあく抜き・小麦粉を使った「ぜんまい」のあく抜き・干し方と戻したぜんまいの食べ方や保存方法などの紹介をします。
「ぜんまい」の重曹を使ったあく抜き
「ぜんまい」は春を旬とした山の幸です。
美味しい春の旬の山菜の「ぜんまい」もあく抜きしなければ美味しく食べられません。
あく抜き不足の「ぜんまい」だと料理した後に苦みが残ります。
「ぜんまい」のあく抜きには3つの方法があります。
定番のあく抜き方法に重曹を使った方法があります。
重曹を使ったあく抜きステップを紹介します。
ステップ1・「ぜんまい」がゆったりと入る大きな鍋にお湯を沸かします。
ステップ2・沸騰したお湯に「ぜんまい」を入れて2~3分茹でます。
ステップ3・火を止めてからお湯を切ってから、茹でた「ぜんまい」の上から重曹を小さじ1杯ふりかけます。
ステップ4・重曹をふりかけた「ぜんまい」が入っている鍋に水を入れます(「ぜんまい」が全部浸かる)、そのまま3時間放置します。
ステップ5・水を換えて「ぜんまい」を水に浸して3時間放置します。
次に、小麦粉を使った「ぜんまい」のあく抜きや、干し方や戻したぜんまいの保存方法を紹介します。
小麦粉を使った「ぜんまい」のあく抜き
小麦粉を使った「ぜんまい」のあく抜きを紹介します。
ステップ1・大鍋に水1リットルに対して塩小さじ2杯・小麦粉大さじ4杯を加えて沸騰させます。
ステップ2・沸騰したお湯に「ぜんまい」を入れて3分程度茹でます。
ステップ3・茹でた「ぜんまい」を取り出して流水に10分程度さらします。
あく抜きが足りないと感じたら、水にさらす時間を延ばします。
次に、「ぜんまい」の干し方や戻したぜんまいの食べ方や保存方法を紹介します。
「ぜんまい」の干し方と戻したぜんまい
「ぜんまい」のあく抜き方法には、重曹を使う方法・小麦粉を使う方法などがあります。
「ぜんまい」の干し方には「赤干し」と「青干し」があります。
「赤干し」は、茹でてあく抜きして天日干しします。
干しあがるまでに何度も手もみして柔らかくします。
干しあがったら黒い縮緬状の状態で保存します。
「青干し」は松葉などの焚火の煙で燻したものになります。
戻したぜんまいは煮物・炒め物などで美味しく食べられます。干し「ぜんまい」には生の6~7倍のカリウムが含まれています。
カリウムには体内の塩分を排出して血圧を安定させる働きがあります。
「ぜんまい」の保存方法には、常温・冷蔵・冷凍保存があります。
常温保存するときには、新鮮なうちにあく抜きしてその日のうちに食べてください。
山菜は傷みやすいので常温では長持ちしません。
干した「ぜんまい」は常温で長期間保存できます。
あく抜きした「ぜんまい」を水に浸したまま冷蔵庫に入れれば1週間程度は保存できます。
冷蔵保存では毎日水を替えることが大切です。
あく抜きした「ぜんまい」を冷凍保存すれば賞味期間を1ヶ月程度延ばせます。