食用菊は生で食べられる?下ごしらえ方法と食べ方、保存方法
菊を生で食べたいときには、食用菊(しょくようぎく)を選んでください。
生でも美味しい食用菊で料理を楽しめます。
下ごしらえをして茹でた食用菊は酢の物などの食べ方で美味しくいただけます。
上手な食用菊 の保存方法を知っていれば鮮やかな菊花で美しい料理を楽しめます。
食用菊は食用として栽培された菊の一種で「食菊」とも呼ばれています。
小輪種は料理の「つま」に使われ、大輪種は花びらのみを食用とします。
中国では延命長寿の花とされています。
菊は古代より菊茶・菊花酒・漢方薬などに使われていました。
食用菊は苦味が少なく花弁を大きく品種改良された種類になります。
奈良時代には日本でも食用菊として栽培されています。
平安中期の延喜式(927年)の典薬寮の中に「黄菊花」の名が示されています。
江戸時代には民間でも食べられていたようです。
「本朝食鑑(1695年記)」に「甘菊」が記されています。
松尾芭蕉は菊を好んで食したことが句に詠まれています。
次に、食用菊の栄養・食用菊を生で食べる。食用菊を下ごしらえして食べる・食用菊のいろいろな食べ方・食用菊の保存方法などの紹介をします。
食用菊の栄養
食用菊の栄養成分には、ビタミン類・ミネラル類・食物繊維があります。
ビタミン類では、β‐カロテン・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビタミンCなどです。
ミネラル類では、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄などです。
ビタミン類やミネラル類が比較的に多く、特にβ-カロテン・ビタミンC・ビタミンB群などの抗酸化作能力の高い栄養素を多く含んでいます。
菊には生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高めることが発見されています。
食用菊に含まれているクロロゲン酸・イソクロロゲン酸には、発ガン予防・コレステロールの低下・中性脂肪低下などの効果が期待されています。
次に、食用菊を生で食べる、食用菊を下ごしらえ食べる等食用菊の食べ方や食用菊の保存方法の紹介をします。
食用菊の食べ方
食用菊は生で食べたり、食用菊を下ごしらえして食べる方法などがあります。
食用菊の食べ方を紹介します。
食用菊を生で食べるときには、花びらをガクから引き抜いて使います。
生の花びらをサラダやパスタなどにトッピングして使います。
刺身醤油に生の花びらを入れたり、お味噌汁に浮かして見た目を楽しむこともできます。
生の花びらを使うときには、中央の短い花びらには苦みがあるので料理によっては使いません。
下ごしらえして茹でた花びらは、酢の物・和え物・お浸しなどで使います。
次に、食用菊の保存方法を紹介します。
食用菊の保存方法
食用菊を生で食べるときには、中央の短い花は苦いので使わない方がよいですね。
食用菊 を下ごしらえして、酢の物・和え物・お浸しで食べてみませんか。
食用菊で料理をキレイに見せる食べ方を試しませんか。
食用菊の保存方法では乾燥対策が大切です。
花の食感と香りを楽しむためには早く食べるのが一番です。
食用菊を食べるまでは、乾燥しないように袋や密封容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
下処理をして茹でた菊花は冷凍保存ができます。
茹でたら余分な水分をとってラップなどに広げて冷凍します。
冷凍保存した菊花は、酢の物・和え物・お浸しに使えます。