沖縄の旧正月の料理、イベント
「正月」は旧暦1月の別名になります。
明治5年(1872年)に新暦に改暦されました。
改暦後は新暦1月を「正月」と呼ぶのが一般的です。
現在使われている歴は「太陽暦(グレゴリオ暦)」です。
「太陽暦(グレゴリオ暦)」を「新暦」と呼んでいます。
現在での「正月」は、「三が日」や「松の内」という意味で使用することがあります。
「松の内」とは元々は1月15日まででしたが、現在は1月7日までに短縮している地域が多いようです。
旧正月とは、旧暦の正月(年初)になります。
旧正月は、旧暦元日や1月1日から始まる数日間を指しています。
中国・台湾・ベトナム・韓国などでは、新暦の「正月」よりも旧正月の方が重視されています。
日本では旧正月として言葉自体は残っていますが、祝日休日にはなっていません。
沖縄県や南西諸島には旧正月(旧暦の正月)の行事が残っている地域も多いようです。
次に、日本の暦の返還・沖縄の旧正月・沖縄の旧正月の料理などの紹介をします。
日本の暦の返還
日本では、6世紀頃に伝わった「元嘉暦(げんかれき)」から明治時代に改暦された「太陽暦(グレゴリオ暦)」までいくつもの暦が使われています。
・「元嘉暦(げんかれき)」は宋の時代の中国暦です。
・「儀鳳暦(ぎほうれき)」も中国暦です。
690年から「元嘉暦」と「儀鳳暦」は併用されました。
697年からは「儀鳳暦」単独で使用されました。
・「大衍暦(たいえんれき、だいえんれき)」も中国暦で764年~861年まで使われました。
・「宣明暦(せんみょうれき)」も中国暦で862年~1685年まで使われました。
・「貞享暦(じょうきょうれき)」は、初めて日本人により編纂された暦です。
「貞享暦」は、1685年~1755年まで使われました。
・「宝暦暦(ほうりゃくれき)」は1755年~1798年まで使われました。
・「寛政暦(かんせいれき)」は1798年~1844年まで使われました。
・「天保暦(てんぽうれき)」は1844年~1872年まで使われました。
明治改暦から「太陽暦(グレゴリオ暦)」が使われています。
明治6年1873年~現在に至っています。
6世紀頃の「元嘉暦」から現在の「太陽暦(グレゴリオ暦)」まで何回も改暦されているので、旧正月もたくさんありそうです。
次に、沖縄の旧正月・沖縄の旧正月の料理などの紹介をします。
沖縄の旧正月
沖縄の旧正月は「ソーグワチ」と言われています。
現在の沖縄で新暦の「正月」が使われているのは、本土復帰前に琉球政府によって新暦と旧暦の正月の一本化が推奨されたからです。
現在の沖縄では新暦の正月が主流となっていますが、神仏への御願のために「旧正月」と「正月(新正月)」の両方を祝う家庭も多くあります。
旧暦の年の瀬になると、炭を昆布で巻いたお供え飾りや正月料理の食材など普段みかけない商品が店頭に並びます。
新暦の正月ほどではありませんが、市場やスーパーは旧正月を祝う準備の買物客で賑わいます。
家庭では、神仏に正月飾りや盃を供えて家族の健康と繁栄を祈願して新年(旧暦)を祝います。
糸満市などの漁業の盛んな地域には旧暦の正月が色濃く残っています。
旧正月の元旦の早朝には、糸満市の漁港では縁起物の大漁旗がなびいて家庭では御馳走がふるまわれて「ハレの日」を祝います。
次に、沖縄の旧正月の料理の紹介をします。
沖縄の旧正月料理
沖縄では旧正月を祝う行事が色濃く残っているようです。
沖縄の旧正月の料理は、本州の正月料理のように決まったスタイルではありません。
年越しそばの代わりに「ソーキ汁」を食べて年を越します。
正月には縁起の良い料理や豚肉料理を中心に盛り付けます。
沖縄ではソーメン・田芋・昆布は縁起が良いものとされているので正月には欠かせない食品・食材になっているようです。
お屠蘇の代わりに「泡盛」を酌み交わすこともあります。
豚肉が入ったソーキ汁を雑煮の代わりに食べたりします。