お餅とお団子の違い。どちらが歴史が長い?

餅とお団子の違いを知っていれば、食べる時の楽しみも増えそうです。

餅(もち・モチ・おもち)は、もち米を加工した食品です。

日本の餅は様々な形で食べられています。

形や大きさの違いだけでなく、もち米と一緒に搗き合わせる食材もいろいろです。

餅につけて食べる調味料も多く、伝統的な和食の餅を使った正月料理の雑煮は有名です。

餅は和食料理だけでなく、洋食やデザートにも使われています。

餅は、古来から日本にあった稲作信仰に起源があると考えられています。

平安時代の頃から朝廷では餅が推奨されて顕著になったようです。

平安時代から現在に受け継がれて、正月などの「ハレの日」の行事には欠かせない縁起物の食材になっています。

団子は、穀物の粉を水や湯を加えて丸め、蒸したりゆでたりした加工食品です。

団子は、神饌の1つでもある「粢(しとぎ)」を丸くしたものが原型とされています。

「粢(しとぎ)」は、日本古代の米食法の一種になります。

水に浸した米を原料にさまざまな形に固めたものを「粢(しとぎ)」と呼びます。

「粢(しとぎ)」の別名には「しとぎもち」があります。

中に豆などの具を詰めた「豆粢」・米以外にヒエや栗を食材にした「ヒエ粢」「粟粢」などあります。

地方によっては日常的に食べる食事になっています。

「粢(しとぎ)」は団子だけでなく餅にも先行する食べ物だと考えられています。

 

次に、餅とお団子の違いの紹介をします。

 

 

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餅とお団子の違いを分かるために「餅」の概要を紹介します。

餅は作り方によって2つの種類に分けられます。

粒状の米を蒸して杵で搗いた搗き餅(つきもち)と、穀物の粉に湯を加えて練って蒸しあげた練り餅(ねりもち)です。

日本の餅は、一般的には「搗き餅」を指しています。

考古学の分野では、古墳時代後半(6世紀頃)の土器の状況から、6世紀頃に蒸し器の製作が社会的に普及したと考えられています。

日常的に蒸す調理による食品の種類が増して、米を蒸す事も多くなり餅を作る事も多くなったのではとする説があります。

蒸す食物(餅も含む)は「ハレ」の時に用いられたと考えられています。

次に、団子のこと・餅とお団子の違いなどの紹介をします。

 

団子

 

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餅とお団子の違いを分かるために「団子」の概要を紹介します。

熱を用いた調理法でなく、穀物を水に浸して柔らかくして搗(つ)き、一定の形に整えて神前に供した古代の「粢(しとぎ)」が団子の由来とされています。

現在では団子という呼び名が広く定着していますが、「だんす」(東北地方など)・「あんぶ」(新潟県など)・「おまる」(滋賀県・四国地方など)などの呼び方が残っています。

団子は、古くは主食の代用品として「焼団子」や「団子汁」などの形で食べられていました。

団子の材料は、粒食が出来ない砕米・屑米・粃や、大麦・小麦・粟・キビ・ヒエ・ソバ・トウモロコシ・小豆・サツマイモ・栃の実などの挽割や製粉したものになります。

現代でも、地方によっては小麦粉・黍(きび)粉などで作った米以外の団子が食べられています。

団子と餅の違いについては、

・団子は粉から作り、餅は粒を蒸してから作る

・団子はうるち米の粉を使い、餅は餅米を使う

・餅は祝儀(ハレの日)に用い、団子は仏事に用いる、などと言われます。

しかし、粉から用いる餅料理(柏餅・桜餅)もあります。

祝儀(ハレの日)に団子を用いる地方もあります。

団子と餅を同一呼称で用いたり団子を餅の一種扱いにしたりする地方もあります。

以上から、餅と団子を明確に区別する定義を定めるのは困難だと考えられています。

次に、どちらのほうの歴史が長い?などの紹介をします。

 

どちらのほうの歴史が長い?

 

餅と団子のどちらのほうの歴史が長いのかを、明確にするのは困難だとされています。

餅と団子の元になる食べ物に「粢(しとぎ)」があります。

「粢(しとぎ)」から餅や団子にいつごろから分かれたかは明確ではありません。

日本における餅に関する古い記述には8世紀前半の「豊後国風土記」があります。

「団子」名称は、平安時代に書かれた「新猿楽記」に登場するのが最古だとされています。

書物に記されている頃には「餅」も「団子」も食べられていたことが分かりますが、どちらのほうが先に登場したかは分かりません。