豆腐の名前はなぜ腐?豆腐は腐るとどうなる?
豆腐(トウフ)の名前の由来を知っていますか?
トウフの漢字は、どうして「豆」が「腐る」と書くのでしょうか。
豆腐のことを知れば、名前の意味も分かりますね。
豆腐は、大豆の搾り汁の「豆乳」を凝固剤(ニガリなど)で固めた美味しい加工食品です。
東アジアと東南アジアの広範な地域で古くから食されている大豆加工食品です。
現在でも、日本・中国本土・台湾・朝鮮半島・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマー・インドネシアなどで、日常的に食べられています。
豆腐の加工法や調理法は各国ごとに大きく異なります。
日本の豆腐は柔らかくて淡白な食感を特徴とする独特の日本食品として発達しています。
豆腐はアメリカや欧州でも人気があります。
豆腐を英語表記すると「tofu」になります。
英語圏・ドイツ語圏・フランス語圏・イタリア語圏等々、世界の様々な言語圏で、「tofu」(ドイツ語ではTofu)が単語として定着しているようです。
次に、豆腐のこと・豆腐の名前の由来・豆腐は腐るとどうなる・腐った豆腐の見分け方、などの紹介をします。
豆腐
江戸時代の豆腐は、今日でいう「木綿豆腐」のみであったとされています。
豆腐は、江戸時代には庶民の生活に密着しており、日常の食品として普及していたようです。
1782年(天明2年)に刊行された「豆腐百珍」には、100種類の豆腐料理が記述されています。
豆腐は、現代日本でも非常に一般的な食品になっています。
調味料をかけて食べられるほか、様々な料理に用いることができる健康食品です。
冷奴・湯豆腐・味噌田楽・汁物・鍋料理など、そのまま食べたり料理のベースの食材として使われて親しまれています。
「絹ごし豆腐」は、プリン状に固まった豆乳を切り分けて、水にさらしたものです。
「木綿豆腐」は、固まった豆乳を崩しながら、内側に布を敷いた穴開きの型容器に容れて水分を抜いたものです。
「充填豆腐」は、豆乳をいったん冷やして凝固剤といっしょにプラスチック容器に流し込んでから加熱して固めたものです。
非常に硬い豆腐も人気があります。
硬い豆腐で人気なのは、「堅豆腐(固豆腐)」・「五箇山豆腐」などです。
次に、豆腐の名前の由来・豆腐は腐るとどうなる・腐った豆腐の見分け方、などの紹介をします。
豆腐の名前の由来
豆腐の名の由来には諸説あります。
豆腐という文字が最初に現れたのは中国だと、江戸時代の「豆腐百珍」の巻末に記述してあるようです。
豆腐の「腐」の意味は、中国古代医学書「難経」にある「腐熟」の「腐」であるとする説が有力です。
中国で「腐熟」とは胃での初期消化のことです。
「腐熟」とは、白くどろどろした状態ともあります。
以上から、豆腐の「腐」は消化の悪い大豆を「腐熟」したものであるということになります。
現代では、中国も日本も「豆腐」と呼んでいます。
日本では一部で、「豆富」・「豆冨」としている業者もいます。
「豆富」・「豆冨」という名にしている理由は、食品に対して「腐」という字を用いるのを嫌ってのことだと考えられています。
中国でも「腐」の字を避けて、「菽乳」・「方壁」・「小宰羊(宰羊:羊の肉)」等の名があったと「豆腐百珍(江戸時代の書物)」の巻末に書かれています。
次に、豆腐は腐るとどうなる・腐った豆腐の見分け方、などの紹介をします。
豆腐は腐るとどうなる?
豆腐の名の由来は諸説ありますが、中国古代医学書「難経」にある「腐熟」から来たとする説が有力です。
豆腐は腐るのか?豆腐が腐った時の見分け方はどうすればよいのか?など気になる人も多いようです。
豆腐のパッケージの多くには賞味期限が表示されています。
賞味期限とは、劣化が比較的遅い食品に表示される“美味しく食べられる期限”です。
賞味期限を過ぎても品質は保持されています。
豆腐の賞味期限が過ぎても食べられないことはありません。
しかし、消費期限が表示されている「豆腐」には保存料が含まれていないので食べられません。
豆腐屋さんで購入した場合は保存料が含まれていないので、早く消費してください。
賞味期限が表示された豆腐の場合は、腐っていないか確認してから加熱処理して食べます。
腐っているか否かは臭いや外見で確認します。
・青臭い大豆のような臭い
・酸っぱい臭いや異臭
・手に取った時にねばっこさがある
・豆腐の色が黄色に変色している
・触るとヌメヌメする
・水分が糸を引いた状態になっている
・簡単にドロドロと崩れる
・水が濁っている
・豆腐が入っているパックが膨張している、などです。