栗のタネはどこにある?生栗を植えると芽がでる?
栗の種(タネ)はどこにあるのでしょうか。
拾ったり購入した「生栗」を庭先に植えると芽がでるのでしょうか。
栗(クリ)は、ブナ科クリ属になります。
山野に自生している種類は、シバグリ(柴栗)やヤマグリ(山栗)と呼ばれています。
栽培品種はシバグリに比べて果実が大粒になっています。
栗は、日本と朝鮮半島南部原産とされています。
日本では、北海道西南部から本州・四国・九州に分布しています。
栗は、暖帯から温帯域に分布しています。
日本では、縄文時代初期から食用に利用されていたことが判っています。
長野県上松町の「お宮の裏森遺跡」の竪穴式住居跡からは、1万2900年前~1万2700年前の栗が出土しています。
日本には、天然記念物の栗の木があります。
日本国指定の天然記念物は、「カズグリ自生地」が、岩手県花巻市にあります。
「小野のシダレグリ自生地」が、長野県上伊那郡辰野町にあります。
「西内のシダレグリ自生地」が、長野県上田市にあります。
「竹原のシダレグリ自生地」が、岐阜県下呂市竹原にあります。
次に、栗の種(タネ)はどこにある?・生栗を植えると芽がでる?・栗の品種、などの紹介をします。
栗の種(タネ)
お菓子作りや食べるために購入した栗の種(実)を植えると芽がでます。
栗の種(実)の「生栗」は、生育条件を守って植えると芽が出てきます。
栗の植え付けに適しているのは、九州地方~東北地方とされています。
日本の栗の栽培種の生産量の割合、茨城県-25%・熊本県-23%・愛媛県-8.5%、程度になっているようです。
栗は落葉果樹なので冬場には葉が落ちて、栗の木は休眠状態になります。
栗は極端な寒さには弱いので、寒い地域で育てるのは難しくなります。
東北などの寒い地域では、1月や2月などの極寒気に芽がやられてしまうことがあります。
栗の栽培適地の気候条件は、年間の平均気温が10~15℃とされています。
4~10月の生育期間中の平均気温は16~21℃になります。
冬季の最低気温がマイナス15℃以下にならない所で育てます。
降水量は、年平均が1400~2000mmが適しています。
土壌条件は、極端な砂土や粘土質を除けば、ほとんどの土壌で栽培できます。
次に、栗の種(生栗)を植える・栗の品種、などの紹介をします。
栗の種(実)を植える
栗は種(実)から育てられます。
「生栗」を植える時期は春の彼岸頃です。
栗の種(実)は保湿して冷蔵します。
冷蔵しているときに芽がでたら、根の先を下にしてポットや鉢に植え込んでおいて、春になったら植え替えます。
春気温が上昇してきたら日当りに出してやり、適切な場所に植え替えます。
栗の養分貯蔵庫である子葉(食べる部分)は大きいので、土は特に選びません。
土を選べるのであれば、畑土・赤玉土に腐葉土を混ぜたもの・挿し木種蒔き用の市販の培養土、などが適しています。
土壌が適した植えたい場所に深さ10cm程度で埋めます。
植える時の種(実)の向きは、鬼皮のざらざらしたほうを下向きに植えます。
芽はなかなか出てきませんが、イライラしないで気長に見守ります。
栗の種(実)を植えた場所や芽の周りの雑草を丁寧に取り除きます。
栗の品種
栗の種類を紹介します。「生栗」から植えるときの参考にしてください。
「森早生」は、8月下旬~9月上旬にとれる極早生品種です。
「ぽろたん」は、早生の大果で美味しくて渋皮が取れやすい品種です。
「丹沢」は、9月上・中旬にとれる早生の代表品種です。
「伊吹」は、9月中旬にとれる早生品種です。
「利平」は、9月下旬~10月上旬にとれる中生品種です。
「筑波」は、10月上・中旬にとれる中生品種です。
「有磨」は。熟期は「筑波」と同時期の中生品種です。
「銀寄(ぎんよせ)」は、9月下旬~10月上旬にとれる中生品種です。
「岸根(がんね)」は、熟期が10月中旬の晩生品種の代表的品種です。
「石鎚(いしづち)」は、10月上旬~10月中旬にとれる晩生品種です。
「晩赤(ばんせき)」は、熟期が10月下旬~11月上旬の最晩生品種です。