塩分を取り過ぎた時の対処方法。水分の取り過ぎはダメ?
塩分を取りすぎたときの対処方法を知っていれば、塩分の過剰摂取による症状を予防できます。
塩分の取りすぎが問題になっています。
科学者の中には塩分はある程度多く摂取しても健康への影響はほとんどないと言う人もいますが、塩分は適量摂取が健康キープには大切だと考えられます。
日本人の成人の塩分摂取量は1日平均で10.2gだそうです。
塩分摂取量は男性と女性とは違い、男性は11.1gで女性は9.4gになります。
2015年版の「日本人の食事摂取基準」では、男性の塩分摂取量を1日8g未満・女性の塩分摂取量を1日7g未満の目標にしています。
塩分摂取量と塩分摂取目標値を比べると、日本人は塩分を取り過ぎているようです。
日本高血圧学会では、高血圧予防の観点から男女の1日の塩分摂取量を6g未満にしています。
高血圧予防の塩分摂取量6gと比べると、男性の塩分摂取量11.1gはチョット多すぎるようです。
日本人の塩分摂取量が多い理由は加工食品の摂取が増えたことと、伝統的に日本人は塩分が多い食事を好む嗜好性が強いからです。
日本の調味料には塩分が多く含まれています。
昔の調査では、1日に摂取する塩分の約20%は醤油から、約10%は味噌汁から摂っているとの結果があります。
塩分が多い嗜好性の日本人用に作られた加工食品には塩分が多く含まれています。
加工食品を使った食事が多い人は塩分の取り過ぎに注意したほうが良さそうです。
次に、塩分の取りすぎについて考えます。
塩分取りすぎと健康被害
塩分を取りすぎると高血圧が心配されますが、高血圧以外にも健康への影響が心配されています。
塩分をとりすぎると血管の抵抗が高くなります。
血管の抵抗が高くなると血圧が上がりやすくなります。
高血圧になると血管が傷みます。
血管が傷むと、心血管疾患・脳血管疾患が起こりやすくなります。
心血管疾患とは、心肥大や心不全などです。
脳血管疾患は、脳梗塞や脳卒中になります。
塩分のとりすぎは腎機能の低下による腎不全のリスクもアップします。
塩分の取りすぎが腎臓の負担になるからです。
腎機能の低下は、尿路結石・骨粗鬆症・胃がんの誘因になります。
塩分のとりすぎ予防の食生活
食生活で塩分のとりすぎを抑えてください。
食生活での減塩のポイントを紹介します。
・新鮮な食材のうま味を活かす薄味にする
・ハーブやスパイスや果物の酸味を利用する
・低塩の酢・醤油・ソース・味噌・ケチャップなどの調味料を使う
・味噌汁などの汁物は具だくさんにして汁気を減らす
・加工食品を使った料理をしない
・塩分過多の漬物は避ける
・食卓に醤油やソースや塩を置かない
・外食回数を減らす・麺類のつゆは残すなどがあります。
塩分を取りすぎたとき
塩分を取りすぎたときに、塩分を体外へ排出する方法を知っていれば塩分の過剰摂取したときにも安心です。
接待や会社の飲み会や外食では、塩分たっぷりの食事をすることも多くなります。
家庭では減塩食をしていても外食では難しいのが現実です。
塩分をとりすぎたときの対策には簡単な方法があります。
カリウムと水分を同時に摂ることです。
カリウムは体内の塩分と水分をくっつける働きがあります。
カリウムと水分を同時に摂ることで、体内の塩分を水分と一緒に尿で体外に排出できます。
注意することは水分の過剰摂取です。
水分の取り過ぎは血圧を上げる原因になります。