ちらし寿司、ばら寿司、五目寿司の違い
「ちらし寿司」と「ばら寿司」と「五目寿司」の違いがわかると、子供に聞かれたときに困りませんね。
「すし」とは、米飯と主に魚介類を組み合わせ人気の日本料理になります。
「すし」の漢字表記には、「寿司」・「鮨」・「鮓」などがあります。
「寿司」は好字を使った当て字だと考えられています。
「寿司」の表記は、京都で朝廷へ献上することを考慮し使われるようになったとされています。
「すし」の漢字表記は、江戸では「鮨」が、大坂では「鮓」の字が使用されていました。
「すし」の語源は、味が酸っぱいから「酸し(すし)」であるとした説が有力とされています。
「すし」を大別すると「早鮨(早ずし)」と「なれ鮨(なれずし)」に区分されます。
「早鮨」は、酢飯と生鮮魚介を用いた鮨です。
「なれ鮨」は、魚介類を飯と塩で乳酸発酵させた鮨になります。
「すし」には多くの種類がありますが「握り寿司」は人気の日本料理です。
握り寿司を創案したのは「華屋與兵衛」とも「堺屋松五郎」ともいわれています。
江戸時代に「握り寿司」が誕生すると、たちまち江戸っ子にもてはやされて市中にあふれたようです。
江戸だけではなく文政の末には関西にも「江戸鮓」を売る店ができました。
1844年頃の天保の末年には稲荷寿司を売り歩く「振り売り」も現れたようです。
天保の末年の頃には巻き寿司もすでに定着していたとされています。
次に、ちらし寿司・ばら寿司・五目寿司の違いを紹介します。
ちらし寿司
ちらし寿司・ばら寿司・五目寿司の違いを分かるために「ちらし寿司」の概要を紹介します。
ちらし寿司は「散らしずし」とも表記されることがあります。
「ちらし寿司」は、酢飯に多種類の具材を合わせて作る寿司になります。
「ちらし寿司」の語源は、寿司飯の中、あるいは上に様々な具を「散らす」という意味だという説があります。
「ちらし寿司」は、単に「ちらし」と呼ばれる事もあります。
江戸前寿司での「ちらし寿司」は、白い酢飯の上に「にぎり寿司」に用いる寿司種を並べたものを指します。
関東周辺以外の地域での「ちらし寿司」は、一般には酢飯に調味した具材を混ぜ込み、錦糸卵や海苔などで飾り付けを施したものになります。
ばら寿司
ちらし寿司・ばら寿司・五目寿司の違いを分かるために「ばら寿司」の概要を紹介します。
「ばら寿司」は、京都府北部の丹後地方の郷土料理になります。
「ばら寿司」は、サバのおぼろを用いるのが特徴です。
丹後地方の郷土料理である「ばら寿司」は、
・岡山県備前の郷土料理の「ばら寿司」
・広島県安芸の瀬戸内沿岸の「ばらずし」
・ちらし寿司の別称としての「ばらずし」と区別するために、
「丹後ばらずし」や「丹後寿司」等と呼ばれることがあります。
平成30年(2018年)に「丹後ばらずし」として、日本遺産丹後ちりめん回廊の構成文化財に認定されました。
五目寿司
ちらし寿司・ばら寿司・五目寿司の違いを分かるために「五目寿司」の概要を紹介します。
「五目寿司」は、酢飯に、野菜や魚貝類など数多くの具財を混ぜ込んだ寿司になります。
「五目寿司」は、「かやく寿司」や「混ぜ寿司」や「ばら寿司」とも呼ばれています。
岡山の伝統料理の「ばら寿司」が「五目寿司」に近いとされています。