成道会(じょうどうえ)の意味、開催時期、食べ物
成道会(じょうどうえ)を知っていますか。
成道会の意味や開催時期や食べ物などが気になったので概要を調べてみました。
成道会は、臘八会(ろうはちえ)とも呼ばれています。
成道会は釈迦の成道を記念して行われる法要になります。
釈迦の「成道」とは悟りを開いた事を意味しています。
お釈迦さまはシャカ族の王子として生まれました。
恵まれた生活を送っていましたが、生老病死(人は生まれて・年老いて・病気にもかかり・死は誰にでも必ず訪れる)という自然の摂理に気づかれます。
逃れようのない苦の現実を解決することが出来るのかの答えを求めて29歳の時に出家の道へと入られました。
シャカ族の王子の地位・恵まれた財産・家族すらも捨てて出家されました。
自らの命を失うような長い苦行生活でも、本当の意味でのこころの安らぎを得ることが出来ませんでした。
その後、本当の安らぎを得るのは苦行ではないと感じたお釈迦さまは、苦行を離れ、身体を癒し、菩提樹の木のもとで坐禅に入り一週間の後にお悟りを開かれました。
次に、成道会(じょうどうえ)の意味や開催時期や食べ物などの紹介をします。
成道会(じょうどうえ)の意味
成道会(じょうどうえ)の意味は、成道(お釈迦さまのお悟り)を記念して行われる法要になります。
曹洞宗ではこのお釈迦さまのお悟り(成道)を讃えて、12月1日から8日までの期間「摂心会」という集中的な坐禅修行が各地の修行道場などで行われています。
12月1日から8日にかけて昼夜を通して接心する修行の間は睡眠も結跏趺坐したままになります。
「臘八摂心(ろうはちせっしん)」などとも呼ばれています。
成道会の開催時期は12月8日になります。
12月8日は、お釈迦さまがお悟りを開かれた事をお祝いする「成道会」の日です。
次に、臘八摂心(ろうはつせっしん)や成道会の食べ物などの紹介をします。
臘八摂心(ろうはつせっしん)
曹洞宗の多くの寺院では、12月1日から8日まで「臘八摂心(ろうはつせっしん)」が行われます。
12月を意味する「臘月」の略が、「臘八摂心」の「臘」になります。
「臘八摂心」の「八」は「8日」のことになります。
「臘八摂心」の「摂心」は「心をおさめる」意味で「坐禅」になります。
仏道を成就されたお釈迦さまの坐禅を追慕する「成道会(臘八摂心)」に座禅をしてみませんか。
普段は忙しくて坐禅修行ができなくても成道会の時期には静かに坐る人も多いようです。
成道会の時期だけは、門戸を開いて坐禅をする寺院も多くあります。
次に、成道会の食べ物の紹介をします。
成道会の食べ物
12月8日の「成道会(臘八摂心)」には、心を静かにして座禅をしてリフレッシュしませんか。
成道会の食べ物は「乳粥(ちちがゆ)」になります。
「乳粥(ちちがゆ)」は、米のお粥に牛乳や砂糖・蜜を加えた柔らかい食べ物になります。
インドでは現在でも乳粥が食べられているようです。
成道会の食べ物が「乳粥」なのは、お釈迦様が悟りを開く前に受けた施しが「乳粥」だったことに由来しています。