イカスミは食べるのに、タコスミは食べない?イカスミの栄養と味
イカスミを使った料理を食べたことがありますか。
イカスミを使った料理には、「イカスミスパゲッティ」や「アペリア」などがあります。
イカスミは食べるのに、なぜタコスミは食べないのでしょうか。
イカスミをなぜ食べるようになったのか気になりませんか。
イカスミに含まれている栄養成分なども知っていれば役立ちそうです。
イカスミの味を活かした料理はいろいろあります。
イカスミ(イカ墨・イカすみ)は、イカが水中に排出する粘性の高い黒褐色の液体のことです。
烏賊(イカ)がイカスミ(イカ墨・イカすみ)を排出するのは、捕食者から逃れときが多いようです。
黒褐色の液体は、近縁なタコも墨を吐きます。
タコの墨は、タコスミと呼ばれています。
タコスミの組成はイカスミ(イカ墨)とは異なっています。
烏賊(イカ)が排出する墨(スミ)は、エラの間にある墨袋(墨汁嚢)から排出されます。
烏賊(イカ)の墨(スミ)とタコの墨は排出されたときの広がり方が異なります。
烏賊(イカ)の墨は、一旦紡錘形にまとまってから大きく広がります。
タコの墨は、外敵の視界を遮ることを目的としているので一気に広がります。
烏賊(イカ)の墨が紡錘形にまとまる理由は、自分の体と似た形のものを排出して、敵がそちらに気が取られるうちに逃げる目的があるとされています。
次に、イカスミはなぜ食べる・イカスミの栄養成分・イカスミの味と料理、などの紹介をします。
イカスミはなぜ食べる
タコ墨を利用した料理はであったことがありませんが、イカスミを使った料理は日本だけでなくヨーロッパの地中海地方にもあります。
タコスミはイカスミと比べて旨味成分が多いようです。
タコスミには、旨味成分のアスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸を豊富に含んでいます。
旨味成分を多く含んだタコスミを料理に使わないのは、タコスミは取り出すのが難しい・タコスミは量が少ない・粘性が低いなどからです。
イカスミはタコスミよりも旨味成分は少ないですが、粘性が高く量が多いので料理に適しているとされています。
食通の間では、「スルメイカ」より「ヤリイカ」の方が、やや水っぽいけれども旨味成分が豊富なので美味しいとされているようです。
イカスミは料理だけでなく「顔料」にも使われています。
イカスミから作られた黒茶色の顔料を「セピア」といいます。
昔はイカスミを絵の具やインクに使っていたようです。
「セピア色」の「セピア」という言葉はラテン語の「コウイカ」の学名「Sepia」に由来しています。
次に、イカスミの栄養・イカスミの味や料理について紹介します。
イカスミの栄養
イカスミをなぜ食べるのかと聞かれたら、旨味成分があり料理に使いやすいからのようです。
イカスミの主な栄養成分は、「ムコ多糖体」と「タウリン」になります。
「ムコ多糖体」は糖質とタンパク質が合わさった物質です。
ムコには粘液性と意味もあります。
ムコには、生体の運動を円滑にする働きや、細胞や組織の保護作用などがあります。
「ムコ多糖体」の効能には、
・骨を作る・関節の滑らかな動きをサポートする
・傷ついた皮膚の治癒をサポートする・ウィルスへの感染予防
・血液をキレイにする・新陳代謝の改善などがあります。
「タウリン」はアミノ酸の一種で、体内の状態を一定に維持するための調節機能があります。
肝臓の機能を向上させる働き・血圧やコレステロール値の上昇を抑える働きもあります。
次に、イカスミの味や料理について紹介します。
イカスミの味と料理
イカスミをなぜ食べるのか?美味しいからですね。
イカスミの主な栄養成分は「ムコ多糖体」と「タウリン」です。
イカスミは、少し甘くてマッタリとした味だという意見が多いようです。
コクがある美味しい味という人もいます。
イカスミを使った料理には、
・「イカスミパスタ」・「イカスミ焼きそば」・「イカスミうどん」
・「イカスミリゾット」・「イカスミカレー」・「イカスミパエリア」
・「イカスミいかめし」・「イカスミパン」・「イカスミロールケーキ」
・「イカスミソフトクリーム」などがあります。