「鰹のへそ」はどの部位?栄養価、食べ方
鰹(カツオ)の「へそ」を食べたことがありますか?
「へそ」があるのは哺乳類だと思っていましたが、鰹の「へそ」が珍味だと聞いてびっくりしました。
カツオ漁が盛んな地域では、珍味として人気の鰹の「へそ」を食べることができます。
珍しいおつまみのことを「珍肴」というようです。
「珍肴」の読みは「ちんこう」です。
日本には魚介類を食材にした旨い酒の肴が豊富だとされています。
日本は「珍肴(ちんこう)」の宝庫ですね。
次に、鰹のへそ・鰹のへそはどの部位?・鰹(カツオ)のへその栄養成分・日本の珍肴の紹介をします。
鰹のへそ
鰹のへそはどの部位になるのでしょうか。
鰹は魚類なので、哺乳類のような「へそ」があるとは考えられません。
もちろんですが魚類の鰹には「へそ」はありません。
鰹の「へそ」は俗称で、本当の部位は鰹の「心臓」です。
鰹の「へそ」は、心臓・ハツのことです。
鹿児島には鰹の「へそ」の別称があります。
鹿児島の枕崎では「かつおの珍子」と呼ばれています。
鰹の心臓である「へそ」は貴重な珍肴です。
鰹1匹に1つの心臓しかないので、カツオ漁が盛んで豊富に心臓が入手できる地域でしか食べることはできません。
500gの鰹のへそをとるには、鰹が40本必要だとされています。
鰹のへそ=心臓は、筋肉なので食感がコリコリしています。
鰹のへそは、味噌煮で食べたりニンニクで炒めたりして食べられます。
カツオ漁が盛んな静岡の焼津では、おでんの具に「鰹のへそ」を入れるようです。
次に、鰹(カツオ)のへその栄養成分・日本の珍肴の紹介をします。
鰹の「へそ」の栄養成分
鰹のへそはどの部位か分かると、鰹(カツオ)のへその栄養成分も気になりますね。
「鰹のへそ」と呼ばれている鰹の心臓は、カツオ漁が盛んな土佐の郷土料理でも食べられています。
土佐では、鰹の心臓のことを「ちちこ」と呼んでいるようです。
鰹のへその栄養成分では、「エラスチン」が知られています。
エラスチンは美肌効果に優れた栄養成分として、NHKのテレビ番組でも紹介されたようです。
コラーゲンが皮膚の強さや堅さを維持する成分として注目されています。
エラスチンはコラーゲンにまとわりついて弾力性や伸縮性を維持する働きがあると考えられています。
体内のエラスチンは加齢により減っていきます。
エラスチン不足は、肌のシミ・シワの原因になります。
鰹のへそを美容と健康に役立てませんか。
次に、日本の珍肴の紹介をします。
日本の珍肴
鰹のへそはどの部位か分かると、鰹(カツオ)のへその栄養成分が健康と美容に役立つのも納得できます。
日本各地で食べられている珍肴には、
・ルッツ・莫久来(ばくらい)・海鼠子(このこ)
・チャンジャ・唐墨(からすみ)・ふぐの白子
・ふぐの卵巣の糠漬け・海ぶどう・のれそれ
・鮑の煮貝・鰹のへそ・へしこ・うるか・イカの沖漬
・たたみいわし・ゴルゴンゾーラなどがあります。
「ルッツ」は、北海道の石狩市浜益区で食べられている珍肴ですね。