鰹節の保存方法、常温、冷蔵、冷凍で保存できる?
鰹節の保存方法を覚えていつまでも美味しい料理を食べませんか。
鰹節はカツオの肉を加熱してから乾燥させた日本の保存食品です。
鰹節を削ったものは削り節と呼ばれます。
一般的に「おかか」は削り節のことを言います。
現在の鰹節に近いものは室町時代にはあったようです。
江戸時代には現在の荒節に近いものを製造する方法が考えだされて鰹節の番付などがあったそうです。
明治時代には鰹節の品評会などが開催されました。
伝統的な枯節は太平洋沿岸のカツオ漁が盛んな地域にあります。
土佐・薩摩・阿波・紀伊・伊豆などです。
鰹節を削った“削り節”を放置すると酸化で劣化して美味しくなくなります。
「削り節」を作ったら美味しいうちに食べてください。
店頭で購入した「削り節」も開封したらスグに消費してください。
「削り節」は生もの食品だと思って、気密包装をしてある削り節を開封したら美味しい内に食べたり調理に使ってください。
次に、鰹節の常温保存・冷蔵保存・冷凍保存などの保存方法について紹介します。
鰹節の種類と保存方法
鰹節には荒節(アラブシ)と枯れ節(カレブシ)があります。
荒節(アラブシ)は切り分けして煮て燻したものです。
枯れ節(カレブシ)は燻したのちにカビ付け(熟成)したものです。
カビ付けを3~4回以上繰り返した鰹節を「本枯れ節」と呼びます。
「本枯れ節」つくりには約6ヶ月は必要で1年・2年と寝かせて熟成させる鰹節もあります。
荒節は加工用として「削り節」や「だしパック」の原料に使われます。
「本枯れ節」は表面が茶色で滑らかな鰹節です。
高級料亭や老舗そば屋さんで使われています。
鰹節は湿気に弱いので高温多湿を避けた冷暗所で保存します。
「枯れ節」の保存
一般家庭で使用する鰹節は「枯れ節」です。
「枯れ節」は直射日光と高温多湿を避けた冷暗所であれば常温で保存できます。
「枯れ節」は基本的には保存食なので常温保存での保存方法でも問題はありません。
キッチンなどは湿度が高いので注意してください。
高温多湿でなければ鰹節表面についた優良種のカビが被膜となって保存性を高めます。
只、梅雨の時期の高温多湿環境では鰹節特有の虫が発生します。
虫が鰹節表面の優良種のカビを落としてしまいます。
虫が発生したら日干しして放熱してから常温保存してください。
「枯れ節」・「荒節」の冷蔵
一般家庭で使用する鰹節(枯れ節)は冷蔵保存もできます。
高温多湿の環境で品質劣化が心配な時には冷蔵保存などの保存方法をおススメします。
冷蔵保温・冷凍保存をすれば「枯れ(乾燥・熟成)」が進まなくなるので本来の美味しさは期待できませんが品質劣化は防げます。
冷蔵庫の中は湿気があるので湿気対策をしなければ逆に悪いカビを発生させるので注意が必要です。
鰹節でも「荒節」は冷蔵保存が基本です。
「荒節」は「枯れ節」と比べて乾燥度が低いので常温保存では青カビと虫発生は避けられません。
冷蔵庫で湿気対策をして保存してください。