おにぎりが三角の理由、由来とおむすびとの違い
「おにぎり」が三角なのは理由があるのでしょうか。
「おにぎり」の由来や、おにぎりとおむすびの違いなどを知っていると、子供に聞かれたときに困らなくても良さそうです。
歴史的には「おにぎり」の起源は古く、弥生時代後期の遺跡の「杉谷チャノバタケ遺跡(石川県)」で、1987年に「おにぎり」と思われる米粒の塊の炭化したものが出土しています。
この炭化した米粒の塊からは、人間の指によって握られた痕跡が発見されているようです。
「最古のおにぎり」として報道されたこともあり、「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」と呼ばれています。
「おにぎり」が書物に記述されたのは、721年の「常陸国風土記」になります。
「常陸国風土記」には、「風俗説云握飯筑波之国」と「握飯」についての記述があるようです。
「おにぎり」の直接の由来は、平安時代の「屯食(とんじき)」という食べ物だと考えられています。
当初の「屯食(とんじき)」に使われているのは蒸したもち米でした。
鎌倉時代末期頃から「うるち米」が使われるようになったようです。
当時の「おにぎり」は飯をただ握り固めたものか焼き固めたものでした。
「おにぎり」の表面に海苔を貼り付けるスタイルになったのは、海苔の養殖が普及した江戸時代の元禄年間以降と考えられています。
次に、おにぎりの定義・おにぎり(御握り)が三角の理由・おにぎりの由来・おにぎりとおむすびの違いなどの紹介をします。
おにぎりの定義
「日本おにぎり協会」では「おにぎり」の定義を紹介しています。
「おにぎり」は、炊飯米のみまたは、炊飯米と何らかの具材を組み合わせた料理を指します。
一般的な「おにぎり」の具材は、梅・鮭・昆布などが定番になっています。
従来の形式の「おにぎり」だけでなく、具材を中に入れて炊飯米で包む料理もすべて「おにぎり」だとされています。
「日本おにぎり協会」では、「おむすび」ではなく「おにぎり」と呼びます。
次に、「おにぎり」が三角の理由・おにぎりの由来・おにぎりとおむすびの違いなどを紹介します。
おにぎりが三角の理由と由来
「おにぎり」が三角の理由は神の形です。
三角形のことは「山型」と呼びます。
「おにぎり」の三角は、山を模したものだと言われています。
日本では昔から山は神格化されています。
神のチカラを宿したのが三角おにぎりだという説もあります。
三角形は神の形になります。
「おにぎり」の起源は弥生時代後期と考えられています。
「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」と呼ばれているようです。
「おにぎり」の直接の由来は、平安時代の「屯食(とんじき)」という食べ物だと考えられています。
「屯食(とんじき)」は大型(1合半)の楕円形です。
「屯食(とんじき)」の意味は時代によって異なっていて、江戸時代の公家社会では現在の「おにぎり」のことを「屯食」と呼んでいたようです。
次に、「おにぎり」と「おむすび」の違いを紹介します。
「おにぎり」と「おむすび」の違い
「おにぎり」が三角の理由は、神格化された山を模しているからです。
「おにぎり」の由来は弥生時代後期の「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」だと考えられています。
「おにぎり」と「おむすび」の違いについては、「日本おにぎり協会」で紹介してあります。
NHKのおにぎり調査の結果から「おむすび」と「おにぎり」は、地区や形状によって名前が変わるということが分かっています。
NHKのアンケート調査では、アンケートに答えた約90%の人が「おにぎり」と読んでいるとの結果がでています。
NHKの調査結果から、日本おにぎり協会では「おにぎり」と呼ぶようになったようです。
「おにぎり」と「おむすび」の違いは諸説あるけれども、基本的には違いはないと考えられています。
「日本おにぎり協会」では、呼び方の違いをまとめています。
呼び方では、日本の大部分では「おにぎり」と呼ばれていますが、関東~東海道にかけての地域では「おむすび」と呼ばれているようです。
只、関東地域でも東京都と神奈川県では「おにぎり」と呼ぶケースが多いとされています。
「おにぎり」と「おむすび」の呼び方はコンビニでも違うようです。
ローソンでは「おにぎり」と呼ばれますが、セブンイレブンは「おむすび」と呼ばれているようです。