味噌汁、お吸い物、おみおつけ、すまし汁の違い

「味噌汁」と「おみおつけ」と「吸い物」の違いが分かりますか。

「味噌汁」と「おみおつけ」と「吸い物」の概要が分からなければ、それぞれの違いも分かりません。

「おみおつけ」の名前の由来などを知っていると、雑談の話題になりそうです。

 

次に、味噌汁と御味御付(おみおつけ)の違い・味噌汁と吸い物の違い・御味御付(おみおつけ)の由来などを紹介します。

 

味噌汁と御味御付(おみおつけ)の違い

 

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味噌汁(みそしる)と御味御付(おみおつけ)には違いはありません。

味噌汁は、日本料理の汁物です。

出汁を味噌で調味した汁に、野菜・豆腐・麸・魚介類などの食品を具材とした汁物料理です。

味噌汁のことを、「御味御付・御御御付(おみおつけ)」とも呼びます。

味噌汁は、日本の食文化では飯とともに提供される汁物料理の代表と考えられています。

「本膳料理」では、基本となる本膳の汁物は味噌汁とされています。

膾の1品・平皿(ひらざら)と呼ぶ煮物の1品・焼き魚等の焼物の1品の三菜と共に、一汁三菜の汁を構成します。

「懐石料理」では、飯と汁物と向付が最初に提供されますが「味噌汁」が多くなっています。

「会席料理」では、飯と共に「止め椀」または「留め椀」(とめわん)と呼ばれる汁物が最後に提供されますが「味噌汁」が多くなっています。

「家庭料理」では、味噌汁はおふくろの味と呼ばれることもあります。

味噌汁は、各地で古くから作られている汁物料理で、名物料理や町おこしの料理とされていることもあります。

粗食の代表とされる一汁一菜食生活でも、味噌汁は欠かせない料理だとされています。

味噌汁は、主食のご飯を食べるときに食欲増進の役割をおかずとともに果たします。

味噌に含まれる大豆の蛋白質は、かつての低蛋白の日本食における主要な蛋白源でもありました。

味噌に含まれている塩分は、労働で消耗した塩分補給にも大きな役割を果たしていたと考えられています。

次に、味噌汁と吸い物の違い・御味御付(おみおつけ)の由来などを紹介します。

 

味噌汁と吸い物

 

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味噌汁と御味御付・御御御付(おみおつけ)には違いはありません。

次に、味噌汁と吸い物の違いを分かるために「吸い物(すいもの)」の概要を紹介します。

吸い物は、出汁を塩・醤油・味噌などで味付けたつゆを、魚介類や野菜などの実(み)とともに吸うようにした日本料理です。

吸い物のことを、「羹(あつもの)」とも呼びます。

有職料理(ゆうそくりょうり)のひとつに吸い物があります。

有職料理は、平安時代の貴族により花開いた料理とされています。

吸い物には餅を実としたものがありますが、雑煮ではなく吸い物とされています。

本膳料理では汁物とは別に吸い物が、吸物膳で提供されています。

懐石や会席料理での煮物には、椀盛りや煮物椀とも呼ばれる吸い物が多く用いられます。

卓袱料理では、尾鰭(おひれ)と呼ばれる吸い物から食べ始めます。

酒の肴として供するものは「吸い物」で、飯と供するものは「汁物」と呼び分けていますが、塩や醤油によるすまし仕立ての汁物を吸い物と混同する場合もあるようです。

次に、御味御付・御御御付(おみおつけ)の由来を紹介します。

 

御味御付・御御御付(おみおつけ)の由来

 

味噌汁と御味御付・御御御付(おみおつけ)には違いはありません。

味噌汁と吸い物の違いは、汁物と吸い物の違いになります。

次に、御味御付・御御御付(おみおつけ)の由来を紹介します。

東京近郊では、味噌汁のことを御味御付・御御御付(おみおつけ)と呼んでいます。

「おみ」は「味噌」を意味する女房言葉です。

「おつけ」は「汁」も意味する女房言葉です。

江戸時代に江戸の地で使用され始めた言葉になります。

おみおつけの漢字表記には、「御味御付」と「御御御付」があります。

「御御御付」は「おつけ」にさらに接頭辞が付いたという民間語源説に基づくもので、本来は正確ではないとされています。

味噌汁のことを御味御付・御御御付(おみおつけ)と呼ぶ東京近郊では、味噌汁の中身の固形物のことを「具」とは呼ばないで「実」と呼びます。

具と呼ぶようになったのは近年の事です。

テレビのグルメ番組で一様に具と呼ぶようになったのが影響しているとされています。