メロンの網目の名前、役割。なぜ網目ができる?
メロンの英語表記は「melon」になります。
メロンは、果実を食用にするウリ科の植物です。
園芸分野ではメロンは果物ではありません。
園芸分野ではメロンは果菜になります。
果菜とは、実を食用とする野菜のことです。
只、青果市場での取り扱い・栄養学上の分類・八百屋さん・フルーツ店では果物や果実に分類されています。
メロンは果肉色で分類されることがあります。
メロンの果肉色は、主に赤肉種・青肉種・白肉種があります。
赤肉種(赤色系&橙色)のメロンには、夕張メロン・クインシーメロンなどがあります。
青肉種(緑色系&黄緑色)のメロンには、アンデスメロン・プリンスメロン・タカミメロン・アールスメロンなどがあります。
白肉種(白色系&乳白色)のメロンには、ホームランメロン・ハネデューメロンなどがあります。
メロンの表面には網目のようなひび割れに似たシワが入っているものもあれば、ツルンとした表面のものもあります。
メロンには網目がある種類では夕張メロンが有名ですね。
メロンの網目にはどのような役割があるのでしょうか。
また、メロンの網目には名前があるのかも気になりますね。
次に、メロンのこと・メロンの網目・メロンの網目の役割・メロンの網目の名前、などの紹介をします。
メロン
メロンは、昔は北アフリカや中近東地方を原産地とすると考えられていましたが、最近の遺伝子研究でインドが原産地だとわかったようです。
メロンは紀元前2000年頃に栽培が始まった果実(果菜)です。
一般的には、西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼んでいるようです。
日本のマクワウリは東方に伝わった瓜(ウリ)になります。
漢字表記の「甜瓜(てんか)」は、メロンと同時にマクワウリも指しています。
日本では中世の考古遺跡から炭化種子が検出されています。
古い時代に渡来して雑草化したものは「雑草メロン」と呼ばれています。
「雑草メロン」は、西日本の島嶼部などに自生しています。
日本のメロンの産地では夕張などの冷涼な地域が有名ですね。
ウリ科の果菜には庶民の味として親しまれているスイカがあります。
高級品のイメージが強かったメロンですが、品種改良が進んだ近年では、時期や地域にもよりますが小玉スイカと価格が逆転する場合もあるようです。
次に、メロンの網目・メロンの網目の役割・メロンの網目の名前、などの紹介をします。
メロンの網目
メロンの網目や、メロンの網目の役割などが気になることがあります。
メロンでは、網目のしわをもつものをネット型といいます。
表面がツルンしたものをノーネット型と呼びます。
網目のシワがあるネット型メロンは西洋のメロンになります。
日本にネット型のメロンが伝わったのはヨーロッパからです。
ネット型メロンが伝わったのは明治・大正時代と考えられています。
ノーネット型メロンは、日本ではマクワウリなどが有名です。
西洋のネット型メロンは成長していく過程で表面に網目のシワができます。
ネット型メロンも、成長する前の小さい時にはノーネット型メロンと同じようにツルンとした表面です。
網目のシワができるのは、表面の皮と中の果肉の成長スピードにズレがあるためです。
果肉の成長スピードの方が、表面の皮の成長よりも早いことが原因です。
果肉の成長で表面の皮がパンパンに張って、耐えられなくなって皮にヒビが入ります。
皮のひび割れを補修するために、メロンは分泌液を出します。
分泌液が乾燥する時に、網目のシワのような少し固さのあるコルクのような質感になります。
人に例えれば、人が怪我をした時に血が出てかたまり、かさぶたができるのと同じになります。
人の傷のかさぶたが、メロンの網目のシワになります。
最初は上下に縦のひび割れが入り、その後横方向のひび割れが入って、メロンの網目のシワができます。
その後、まだ皮がはち切れそうになるため、ランダムのひび割れが全体的に入ります。
次に、メロンの網目の名前などの紹介をします。
メロンの網目の名前
メロンの皮の網目は果肉と皮の成長のズレが原因でした。
メロンの網目の役割は、人に例えればケガの傷の“かさぶた”になります。
マスクメロンなどのネット型メロンで高価なものは、メロンの網目のシワを意図的にできやすくするように工夫されています。
綺麗な網目のメロンは高級感があって美味しそうですが、メロンの網目のシワ自体にはメロンにとって意味はありません。
美味しいそうな高級メロンと網目のシワは、糖度や美味しさに関係があるかは分かっていません。
メロンの網目の名前は「ネット」です。
ネットがあるメロンには、「マスクメロン」・「アムスメロン」・「タカミメロン」・「乙女メロン」・「ルピアレッド」などがあります。