海以外で取れるおいしい塩 山塩はどこで取れる?
山塩とは岩塩とも呼ばれる陸地で得られる塩になります。
海水を加工して得られた塩とは区別されています。
スーパーなどで売られている塩の多くは海水を加工してつくられた商品になります。
海塩の原材料は海からくみ上げた海水になります。
海水から蒸発法などによって水分を除いて塩分を濃縮して塩に加工します。
海塩は添加物や加工助剤を加えずに塩類を結晶化させます。
蒸発法などの海水の加工方法は4つほどあります。
・太陽熱と風の力で海水の水分を蒸発させて塩をつくる
・太陽熱と風の力で水分を蒸発させた後に釜等で煮つめて塩をつくる
・海水を釜で煮つめて塩につくる
・噴霧と加熱で海水の水分を蒸発させて塩をつくるなどがあります。
逆浸透膜を使って海水から塩をつくる方法もあります。
逆浸透膜を使って塩分濃度を高めてから釜で煮つめて塩をつくる方法になります。
海水から塩をつくった場合でも、イオン交換膜を通して塩分濃度を高めた塩・輸入の天日塩などの塩を溶かして再結晶させた塩などは海塩とは呼ばれないようです。
次に、山塩について紹介します。
山塩は岩塩
山塩は岩塩とも呼ばれる陸地でとれる塩になります。
岩塩は海が地殻変動で隆起するなどして海水が陸上に閉じ込められて岩塩になったものです。
陸地に閉じ込められた海水から水分が蒸発濃縮から結晶化された後に地中で圧縮されたものになります。
山塩(岩塩)の色は無色&白色に近い淡い色が一般的です。
ヒマラヤ産の山塩(岩塩)には濃い紫色のものがあります。
アンデス山脈産の山塩(岩塩)はピンク色なのでローズソルトと呼ばれています。
岩塩の色は地層中で浴びた熱や天然放射線の影響と考えられています。
日本では岩塩はほとんど採れません。
山塩(岩塩)の産出地として有名なのは、世界最大の産出国のアメリカや欧州などになります。
産出量が多い国はアメリカ・ドイツ・イタリア・スペイン・イギリスの順になります。
山塩(岩塩)の分類
山塩(岩塩)は2種類に分類されます。
乾式採鉱の岩塩と溶解採鉱の岩塩になります。
乾式採鉱の岩塩は一般的な岩塩です。
溶解採鉱の岩塩は釜炊きの岩塩になります。
乾式採鉱の岩塩は掘り出したもので一般的な岩塩になります。
溶けにくいので煮炊きには使いにくい特徴があります。
色の付いた山塩(岩塩)には鉱物を混入している場合もありますが、鉱物は通常消化しないのでミネラル補給などは期待できません。
溶解採鉱の岩塩は岩塩層に水を注入して得た濃い塩水を釜で炊いて得た塩になります。
岩塩としての特徴はなくなって見かけも成分も精製塩に近くなっています。
一般的な調理用食用塩として欧米では溶解採鉱の塩が使われています。
山塩(岩塩)の使い方
山塩(岩塩)は調理や食卓塩や入浴・マッサージに使われます。
山塩(岩塩)を焼き魚や焼き肉に使えば旨みがアップします。
天ぷらやフライに振りかければ美味しくなります。
塩分が少ないので塩分の摂取量を制限したい方の食卓塩におススメします。
山塩(岩塩)を使えば塩分量は少なくても旨みが増して満足の味に仕上がります。
お吸い物に使えば量を控えめにできます。
山塩(岩塩)は入浴やマッサージでも使われています。