春の風物詩いかなごのくぎ煮の旬、歴史、日持ち
「いかなごのくぎ煮」に使う玉筋魚(イカナゴ)は、スズキ目 ワニギス亜目イカナゴ科の魚です。
玉筋魚(イカナゴ)にはいろいろな地方名があります。
稚魚は東日本で「コウナゴ」・西日本で「シンコ」と呼ばれます。
「コウナゴ」・「シンコ」が成長すると、北海道で「オオナゴ」・東北で「メロウド」・西日本では「フルセ 」・「カマスゴ」・「カナギ」などと呼ばれます。
玉筋魚(イカナゴ)の季語は「晩春」です。
「いかなごのくぎ煮」は、つくだ煮の一種になります。
「いかなごのくぎ煮」の名前の由来にはいくつかあります。
・茶色く折れ曲がっている姿が錆びて折れ曲がった釘に見えることによる説
・錆びた釘に似ていることから釘煮が「くぎ煮」になったという説
・くぎ煮を作る様子が釘を煎っているように見えたことから、「釘煎り」が“釘り“からくぎ煮に変化したという説があります。
最も有力なのは、茶色く曲がった姿が錆びた釘に見えることから「釘煮」と呼ばれるようになったとする説とされています。
次に、いかなごのくぎ煮のことや旬・いかなごのくぎ煮の歴史・いかなごのくぎ煮の日持ちについて紹介します。
いかなごのくぎ煮
「いかなごのくぎ煮」は、兵庫県淡路島・播磨地区から阪神地区にかけての瀬戸内海東部沿岸部の郷土料理になります。
「いかなごのくぎ煮」は、水揚げされた玉筋魚(イカナゴ)の幼魚(新子)を平釜で醤油・みりん・砂糖・生姜などで水分がなくなるまで煮込んで作る佃煮です。
「いかなごのくぎ煮」を作るときに、箸などでかき混ぜると身が崩れます。
玉筋魚(イカナゴ)が団子状に固まってしまうため一切かき混ぜないでつくります。
煮込んだ玉筋魚(イカナゴ)の幼魚は茶色く曲がっています。
「くぎ煮」は商標登録してあります。
「くぎ煮」を商標登録しているのは、神戸市長田区の珍味メーカーである株式会社伍魚福(ごぎょふく)になります。
「いかなごのくぎ煮」に使う玉筋魚(イカナゴ)は春を告げる魚と言われます。
玉筋魚(イカナゴ)の旬は2月~4月頃になります。
次に、いかなごのくぎ煮の歴史・いかなごのくぎ煮の日持ちなどを紹介します。
いかなごのくぎ煮の歴史
「いかなごのくぎ煮」に使う玉筋魚(イカナゴ)の旬は2月~4月頃になります。
「いかなごのくぎ煮」の歴史を紹介します。
「くぎ煮」の発祥にはいくつかの説あります。
神戸市垂水区のジェームス山異人館街に「いかなご発祥の地」の石碑があります。
神戸市長田区の駒林神社にもイカナゴの発祥に関する石碑があります。
「くぎ煮」の始まりは神戸市長田区の網元という説もあります。
神戸市長田区の網元が「いかなご」を醤油と砂糖で煮たのが「くぎ煮」の始まりという説です。
次に、「いかなごのくぎ煮」の日持ちについて紹介します。
いかなごのくぎ煮の日持ち
「いかなごのくぎ煮」の旬は春になります。
いかなごのくぎ煮の歴史にはいくつかあります。
神戸市の垂水区や長田区の神社に石碑があります。
「いかなごのくぎ煮」はキチンと密封して冷蔵保存すれば日持ちします。
「いかなごのくぎ煮」は、常温保存の場合は1ヶ月程度です。
冷蔵保存すれば保存期間が延ばせます。