牛乳と生クリームの作り方の違い。代用はできる?
牛乳と生クリームの違いを知っていますか。
牛乳(ぎゅうにゅう)は英語表記で「milk」です。
牛乳は文字通りウシの乳汁になります。
日本の法律の定義での牛乳は、成分を調整していない生乳とされています。
脂肪分を調整したものは低脂肪牛乳とされます。
牛乳成分を増減したり乳糖を分解すれば加工乳になります。
牛乳の加工製品は乳製品になります。
乳製品には、脱脂粉乳・バター・生クリーム・チーズ・ヨーグルト・アイスクリームなどがあります。
牛乳はカルシウムが豊富な食品として知られていますが、タンパク質・脂肪・アミノ酸も豊富に含まれています。
牛乳の脂肪分は動物性脂肪です。
飽和脂肪酸の比率が高いので、健康への影響を考慮して脂肪分を除去した低脂肪牛乳も製造されています。
牛乳にはビタミンB2・ビタミンB12も豊富に含まれています。
次に、生クリームのこと・牛乳と生クリームの違い・牛乳と生クリームのカロリーと糖質・牛乳は生クリームの代用ができる?などの紹介をします。
生クリームとは
牛乳と生クリームの違いを分かるために、生クリームの概要を紹介します。
生クリームとは、生乳や牛乳を分離して取り出した「乳脂肪のみ」を原料としたものです。
脂肪とたんぱく質が濃縮した、白色や薄黄色の濃厚な液体になります。
乳等省令では「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分を18%以上にしたもの」と定められています。
生クリームのことを商品名で「純生」などと表記するケースもあります。
生クリームは用途目的で分類されています。
脂肪分が18~30%の「ライトクリーム」・30~40%の「ヘビークリーム」などです。
「ライトクリーム」は「コーヒー用」・「ヘビークリーム」は「ホイップ用」になります。
イギリスでは、脂肪分18%のシングルクリーム(またはクリーム)・脂肪分48%のダブルクリーム・脂肪分55%のクロテッドクリームなどに分けています。
牛乳と生クリームのカロリー・糖質
牛乳と生クリームの違いは、調整していない生乳と乳脂肪を原料とした乳製品になります。
牛乳と生クリームのカロリーと糖質を比較します。
牛乳のカロリーは100g当たり67Kcalです。
糖質は100g当たり4,8gになります。
生クリームのカロリーは100g当たり433Kcalです。
糖質は100g当たり3.1gになります。
大さじ一杯の生クリームのカロリーは約65Kcalです。
生クリームは高カロリーなので食べ過ぎには注意が必要ですね。
牛乳を生クリームの代用?
牛乳と生クリームの違いは、生乳100%か、生乳から乳脂肪分を濃縮した乳製品になります。
家庭で、牛乳を使って生クリームの代用品は作れるでしょうか。
生クリームは牛乳から作られているので家庭でも作れそうな気がしますが、結論は無理です。
牛乳に含まれている乳脂肪分は約3.5%ですが、生クリームの乳脂肪分は18%以上になります。
牛乳を煮詰めて水分を蒸発させても生クリームになりません。
牛乳を加熱した時点で「生」クリームではありません。
牛乳に乳脂肪分を加えて、生クリームの代用品を作ることはできます。
牛乳3に対してバター1の比率で混ぜれば生クリームの代用として料理に使えます。
泡立ててつかうホイップクリームの代用はできません。