大葉と青じそ(青紫蘇)の違い
「大葉」と「青じそ」の違いが分からないという人が多いようです。
「大葉」と「青じそ」は同じものなのか、それとも違いがあるか疑問なので調べてみました。
次に、「大葉」と「青じそ」の違いや、大葉の栄養成分や効能・大葉の選び方や保存方法などの紹介をします。
大葉と青じそ
「大葉」と「青じそ」の違いを紹介します。
「シソ」を漢字表記すると「紫蘇」になります。
紫蘇(シソ)は、シソ科シソ属の植物になります。
紫蘇(シソ)の原産地は、ヒマラヤ・ビルマ・中国中南部などとされています。
日本には中国から伝わったと考えられています。
食用とされる紫蘇(シソ)には2種類があります。
紫蘇の葉の色によって「赤じそ」と「青じそ」に大別されています。
葉も茎も全体が赤紫色をしているのが「赤じそ」です。
「赤じそ」は、梅干し・しば漬け、紅しょうがやミョウガの色付けに利用されています。
葉も茎も全体が緑色をしているのが「青じそ」です。
「青じそ」は、香りが良いので薬味などに使われています。
葉の“シワ”が多いものは「チリメンジソ」と呼ばれています。
「大葉」と「青じそ」の違いが気になる人も多いですが、「大葉」と「青じそ」は同じものです。
「青じそ」を「大葉」と呼ばれるようになったのは昭和36年頃のようです。
紫蘇を商品として出荷するときに、紫蘇の「花穂」と「葉」の区別が必要となりました。
紫蘇の葉の商品名として、「大人になった大きな葉っぱ」という意味で「大葉」と呼んで出荷したのが始まりとされています。
現在、「大葉」と呼んでいるものは「青じそ」の商品名だということになります。
大葉(青じそ)の栄養と効能
「大葉」と「青じそ」には違いはありません。
「青じそ」の商品名が「大葉」です。
大葉(青じそ)に含まれている栄養成分と効能を紹介します。
紫蘇には豊富なβ―カロテンが含まれています。
紫蘇に含まれているβ―カロテンは、100g中に11000μgです。
紫蘇に含まれているβ―カロテンの量は、β―カロテンを多く含んでいるとされる人参をはるかに超えます。
紫蘇に含まれているβ―カロテンの量は「ヨモギ」や「アシタバ」の2倍以上です。
β-カロテンの効能には活性酸素の抑制があります。
動脈硬化・心筋梗塞などの生活習慣病の予防に紫蘇を食べませんか。
β―カロテンには、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働き・免疫力アップなども期待されます。
「青じそ」は生活習慣病予防だけでなくガン予防にも効果がありそうです。
紫蘇に含まれている栄養成分は、β-カロテンだけではありません。
ビタミンB群・ビタミンE・ビタミンK・ミネラル類なども豊富に含まれています。
紫蘇の清々しい芳香成分はぺリアルデヒドです。
芳香成分のぺリアルデヒドには、強い防腐・殺菌作用があります。
大葉(青じそ)の選び方・保存
「大葉」と「青じそ」には違いはありません。
「青じそ」の商品名が「大葉」です。
大葉(青じそ)を選ぶときには、萎びてなくて瑞々しい緑色の葉を選びます。
萎びて葉に黒い斑点があるものは避けてください。
大葉(青じそ)は鮮度が落ちてくると葉の表面に黒い斑点が現れやすくなります。
大葉(青じそ)は傷みやすいので早めに料理に使ってください。
傷みやすい植物なので、水に浸した状態で長く置いておくと黒く変色します。
大葉(青じそ)を保存する場合は、コップなどに入れた水に大葉の軸の部分だけが水に浸るようにして保存します。
軸の部分を水に浸したまま袋などに入れて立てて冷蔵庫の野菜室で保存します。