こしあぶら、うるし、たらの芽見分け方
こしあぶら・うるし・たらの芽があるタラノキの見分け方を知らないと、山菜取りに行っても採取できなくなります。
「こしあぶら」はウコギ科ウコギ属の落葉高木になります。
「こしあぶら」の樹高は7~10mです。
枝や樹肌は灰白色で、葉は掌状複葉で長さ10~20cm葉柄があります。
花期は8~9月で、枝先に円錐花序を伸ばして多数の黄緑色の花を咲かせます。
こしあぶらの分布は、北海道・本州・四国・九州になります。
冷温帯林の山・丘・林道脇などの日当たりのよい明るい斜面に多く広がっています。
「うるし」は、ウルシ科ウルシ属の落葉高木になります。
「うるし」の樹高は3~10m以上になります。
葉は3~9対で卵形か楕円形の小葉をもつ複葉です。
花は6月ごろに黄緑色の小花を咲かせます。
「うるし」はウルシかぶれ(アレルギー性接触性皮膚炎)を起こしやすいことで有名な樹木です。
ウルシかぶれの原因はウルシオールという物質です。
人によっては、近くを通っただけでかぶれを起こすことがあります。
山火事などで「うるし」の木が燃えた煙を吸い込むと気管支や肺内部がかぶれて呼吸困難となることがあるので注意が必要です。
「たらの芽」は、ウコギ科のタラノキの新芽になります。
タラノキの新芽の部分を山菜として美味しく食べられます。
「たらの芽」には、ほのかな苦み・もっちりした食感があります。
「たらの芽」は山菜の王様と呼ばれる人気の春の旬です。
春を伝える食材の山菜の王様を食べませんか。
タラノキは全国の山野に自生していますし栽培も盛んに行われています。
次に、こしあぶら、うるし、たらの芽見分け方を紹介します。
こしあぶら
春先に伸びる独特の香りを持つ「こしあぶら」の新芽は美味しく食べられています。
食用として採取されるのは、大きく伸びていない芽になります。
芽の元のほうにあるハカマの部分を除いたものを調理して食べます。
肥沃な土地に育っている「こしあぶら」の新芽は、太いだけでなく養分が多いので美味しさも抜群です。
「こしあぶら」の新芽には強い苦味があります。
苦味を和らげる調理方法では天ぷらをおススメします。
「こしあぶら」の新芽は、おひたしや和え物などにしても美味しく食べられます。
塩漬けにして保存食とされることもあります。
うるし
「うるし」の若い新芽の部分は食べることができます。
「うるし」の新芽を味噌汁や天ぷらにして美味しく食べている地域もあるようです。
一般的にはウルシかぶれの危険性もあり、食べた後に舌が少しピリピリし出した人もいるので食用としては食べない方が無難です。
こしあぶら、うるし、たらの芽見分け方
こしあぶら・うるし・たらの芽は似ているので見分け方を知らないと、山菜取りに行ってウルシかぶれになったりします。
こしあぶら、うるし、たらの芽見分け方を紹介します。
「こしあぶら」や「たらの芽」のタラノキには棘があります。
「たらの芽」を採るタラノキは「こしあぶら」よりも棘が多くあります。
「うるし」の木には棘がありません。
こしあぶら・うるし・たらの芽を採るタラノキの見分けがつかないときには、棘のある植物から芽を採取しましょう。
棘を目安にすればウルシかぶれの被害を予防できます。