いなり寿司の保存方法 常温、冷蔵、冷凍で保存できる?
いなり寿司の保存方法を知っていれば、美味しい“いなり寿司”を楽しめます。
いなり寿司の書き方には、稲荷寿司・稲荷鮨・“いなりずし”などあります。
呼び方も、お稲荷さん・お稲荷・“いなり”などと呼ばれています。
いなり寿司は、甘辛く煮た油揚げの中に酢飯を詰めた料理になります。
稲荷神社の稲荷神は商売繁盛と共に豊作の神様です。
一般的ないなり寿司の形状は、米俵を模した円筒に近い直方体の「俵型」に仕上げます。
いなり寿司は油揚げの中に酢飯が入った基本は同じですが、地域で呼び方が違うように具材・大きさ・形などいろいろなタイプがあります。
・油揚げをひっくり返して煮込んで、ひっくり返したまま中身を詰めるもの
・油揚げの表面を炙ったもの
・三角形状の油揚げを用いて三角形のいなり寿司に仕上げるものなどがあります。
いなり寿司は、家庭で作る行楽弁当に良く登場します。
花見・ピクニック・遠足・潮干狩り・山歩きなどいろいろな場面で登場する国民食です。
いなり寿司が登場したのは江戸時代になります。
江戸時代末期に書かれた「守貞謾稿」にいなり寿司のことが記載されています。
嘉永5年(1852年)の「近世商売尽狂歌合」の挿絵には、細長いいなり寿司を切り売りする屋台の様子が描かれています。
次に、いなり寿司やいなり寿司の保存方法・常温・冷蔵・冷凍保存について紹介します。
いなり寿司
いなり寿司の名称は、稲荷神の神使である狐の好物が油揚げであるという言い伝えによります。
「こんこん寿司」・「きつね寿司」などと呼ぶ地方もあります。
いなり寿司を煮込んだかんぴょうで縛る料理もあります。
青森県津軽地方のいなり寿司はピンク色です。
酢飯に紅ショウガとクルミを入れことで、酢飯全体がピンク色になっています。
埼玉県熊谷市の妻沼地区のいなり寿司は、通常の倍ほどの長さをしています。
東京のいなり寿司では揚げを色濃く煮染めてあるので濃い色のいなり寿司になっています。
西日本のいなり寿司の酢飯には具材がいろいろ入っています。
西日本では酢飯のみで作ることは稀です。
酢飯には、椎茸・人参・ごまなどの具材が入ります。
東日本の俵型に対し、西日本には三角形のいなり寿司があります。
西日本の地域によっては「揚寿司」や「しのだ寿司」と呼ぶところもあります。
いなり寿司は海外でも人気です。
ハワイではポピュラーな食品になっています。
台湾・韓国・ミクロネシアの島々にもあります。
いなり寿司の保存方法・常温
いなり寿司の保存方法には常温保存があります。
高温多湿の季節には常温保存はできませんが、外気温が10℃以下の季節であれば常温保存できます。
常温保存するときには、直射日光を避けて風通しの良い冷暗所に保存します。
いなり寿司が乾燥しないように、密閉できる容器に入れて保存します。
酢飯なので殺菌力はありますが、外気温が10℃を超えると雑菌が増殖して危険なのでできるだけ冷蔵保存をおススメします。
常温保存時間は、夏季6時間・涼しい季節12時間・外気温が低い冬季24時間程度です。
いなり寿司の保存方法・冷蔵・冷凍
いなり寿司の保存方法では冷蔵保存と冷凍保存があります。
冷蔵保存や冷凍保存すれば消費期限は延ばせますが、酢飯がパサパサになって風味・味覚は落ちてしまいます。
酢飯がパサパサになるのは、ご飯のデンプンが劣化するからです。
デンプンが劣化する温度は0~4℃になります。
いなり寿司は作ってからその日の美味しいうちに食べてください。
どうしても保存するときには、密閉できるタッパーに入れて冷蔵庫の野菜室に保存します。
冷蔵庫の野菜室に保存すれば2日程度は消費期限を延ばせます。
いなり寿司を冷凍保存するときには、1個ごとにラップで包んで重ならないように金属製のトレイに並べて急速冷凍した後にフリーザーバックに入れて冷凍保存します。
食べるときにはレンジで温めれば美味しく食べられます。
冷凍保存した場合の消費期限は2週間程度です。