小豆はどんな料理であく抜きが必要?あく抜き方法は?
小豆はあく抜きを上手にすることで、美味しい「あんこ」やぜんざいをつくれます。
小豆はマメ科ササゲ属の一年草です。
原産地は東アジアと考えられています。
日本にあずきが渡ってきたのは3世紀頃です。
只、日本では小豆の祖先野生種が見つかっていることや、縄文時代の遺跡からも発掘されているので3世紀以前には日本各地で食用・栽培がおこなわれていたとする説もあります。
8世紀ころには栽培が確立されていて、古事記や日本書紀にも登場する日本人との関係が深い食材になります。
小豆は漢方薬にも使われています。
1月15日の小正月に小豆を入れた「豆粥」を食べる習慣は平安時代からです。
「赤飯」は江戸時代に広まりました。
煮た小豆に砂糖を入れた「あんこ」の製法は室町~安土桃山時代にあったようです。
南蛮貿易による砂糖の輸入と、茶道の流行による菓子文化から「あんこ」が生まれたようです。
小豆の主成分は糖質とタンパク質になります。
糖質とタンパク質に加えて、ビタミンB1・ビタミンB2・食物繊維・カリウム・カルシウム・鉄分などが含まれています。
小豆のあんこが入ったまんじゅうやアンパンは美味しいですね。
小豆から「あんこ」をつくるときにはあく抜きを忘れないでください。
次に、小豆のことや小豆のあく抜きについて紹介します。
小豆の効能
小豆はあく抜きがポイントです。
あく抜きをしすぎると小豆の色がなくなります。
あく抜きをしなければ上品な美味しさは味わえません。
小豆の効能には、疲労回復・二日酔い改善・むくみケア・便秘解消などがあります。
小豆に含まれるビタミンB1は強い解毒作用があるので、二日酔いケアや疲労回復に役立ちます。
ビタミンB6は肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎます。
小豆に含まれるサポニンには強い利尿作用があります。
サポニンが含まれる小豆をむくみ改善に使いませんか。
また、サポニンには生活習慣病の肥満予防にも役立ちます。
サポニンには、ブドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑えて脂質代謝を促進する働きがあります。
小豆に含まれる食物繊維の90%以上が不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維が便秘改善に役立ちます。
小豆のあく抜き
小豆のあく抜きはお好みで回数を変えてください。
小豆のあく抜きの回数を少なくすればしっかりした豆の味を楽しめます。
小豆のあく抜き回数を増やせばすっきりとした上品な味を楽しめます。
あく抜きのことを「渋きり」と呼ぶ地方もあります。
小豆のあく抜きの方法では、沸かしたお湯に洗った小豆を入れて5~10分煮ます。
紫色の煮汁を捨てて新しい水と入れ替えます。
あく抜き(渋きり)の回数はお好みです。
豆の風味を残したいのであれば1~2回ほどのあく抜き(渋きり)をします。
上品な味の「あんこ」を作るのであれば、2~3回のあく抜き(渋きり)をします。
美味しいあんこ
美味しい「あんこ」をつくるときには、小豆のあく抜き(渋きり)は3回ほどが良さそうです。
小豆の大きさや古さにも関係するので、小豆の姿形を見ながら複数回の「あんこ」つくりをしてあく抜き(渋きり)の回数を見つけてください。
美味しい「あんこ」つくりでは、沸騰したお湯で10~15分煮て煮汁を捨てることを2回~3回繰り返します。