桃が変色する原因と変色を予防する方法
桃をカットするとスグに変色が始まります。
桃の変色予防方法を知っていれば、美味しいフルーツデザートを楽しめます。
桃はバラ科モモ属の落葉小高木の果実です。
春には五弁または多重弁の花を咲かせて、夏には水分が多い甘い球形の果実を実らせます。
中国原産の桃は、食用・観賞用として世界各地で栽培されています。
甘くて水分が多い果実は7~8月が旬です。
桃の実の特徴は、球形で縦に割れている形状です。
桃の実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれています。
果肉は水分・糖分・カリウムを多く含んで柔らかいので、病害虫に侵されやすいデメリットがあります。
栽培では袋をかけて保護をしています。
桃の実は傷みやすく収穫後すぐに軟らかくなります。
生食する他、傷みやすいのでジュースや缶詰にされています。
桃の実では水蜜(すいみつ)種が一般的な桃になります。
水密種の果肉の色は、白色系・黄色系・赤・ピンク系などがあります。
桃の実の皮には柔らかい毛が生えています。
現在、日本の市場に多く出回っている品種は、白桃(はくとう)系と白鳳(はくほう)系の桃になります。
白桃系と白鳳系の桃には、「あかつき」・「暁星」・「明星」・「ゆうぞら」・「川中島白桃」・「清水白桃」・「まどか」・「ちよひめ」・「みさかっ娘」などがあります。
黄桃(おうとう)系は果肉が黄色い桃です。
黄桃系の桃は缶詰に加工されることが多いですね。
生食用の黄桃系の桃には、「黄金桃(おうごんとう)」・「ゴールデンピーチ」などがあります。
次に、桃の変色の理由や桃の変色予防方法の紹介をします。
桃の変色
桃の変色の理由が分かれば変色予防方法などの対策もとれます。
初夏から秋にかけて旬を迎える桃は美味しいですね。
5月頃には早生の桃やハウス栽培の桃が食べられます。
7月頃になるとスーパーや果物屋さんには桃がたくさん並びます。
桃は傷みやすい果実です。
購入したら新鮮なうちが美味しく楽しめます。
桃は皮を剥いて短時間経過しただけで変色してしまします。
桃をカットするとスグに変色するので困りますね。
桃の変色の原因は酸化です。
リンゴが変色するのと同じです。
桃やリンゴなどに含まれているポリフェノールは、空気に触れると茶色く変色します。
ポリフェノールが酸化酵素の働きで茶色く変色するのを防ぐには、酸化酵素が空気に触れるのを防ぐことがポイントになります。
桃の変色予防
桃の変色予防方法は酸化酵素が空気に触れるのを防ぐことです。
酸化酵素が空気に触れるのを防ぐ方法は3つあります。
・桃を酸でコーティングする
・砂糖水でコーティングする
・塩水でコーティングするです。
桃を酸でコーティングする方法は、桃の断面や皮を剥いたところにレモン汁を塗ります。
酢塩水に桃を浸す方法もあります。
酢塩水とは、20%の酢水に5%の食塩を加えたものです。
砂糖水と塩水
桃の皮を剥いたりカットをすると茶色く変色します。
桃の変色予防方法には、砂糖水と塩水を使う方法があります。
砂糖水をつくる方法は、水と砂糖を1:1の割合で混ぜます。
砂糖水をカットした桃の断面や皮を剥いたところに塗れば酸化を予防できます。
塩水は、塩1に対して水10の割合でつくります。
薄い塩水に桃を浸すことで茶色く変色するのを予防できます。
塩水を使った変色予防方法は、塩っぽい味が残るのがデメリットです。