ハッシュドビーフとハヤシライスの違い。ハヤシの由来とは?
ハッシュドビーフやハヤシライスなどの洋食が好きな人も多いようです。
大人だけでなく子供にも人気のハッシュドビーフやハヤシライスは、家庭料理でもよく作られています。
市販の即席の固形ルーやソースがあるので簡単に楽しめます。
ハッシュドビーフとハヤシライスの違いは分かりますか?「ハヤシライス」でのハヤシの由来も気になりますね。
次に、ハッシュドビーフとハヤシライスの違い・ハヤシの由来などを紹介します。
ハッシュドビーフ
ハッシュドビーフとハヤシライスの違いを分かるためにハッシュドビーフの概要を紹介します。
ハッシュドビーフの英語表記は「hashed beef」になります。
ハッシュドビーフ(hashed beef)は、薄切りの牛肉を洋風のソースで煮込んだ煮込み料理です。
現在の日本で定着しているハッシュドビーフは、外国料理の技法を元に明治時代に考案された日本の洋食になります。
19世紀以前の欧米の書籍には、ハッシュドビーフ(hashed beef) という古いイギリス料理のレシピが掲載されています。
イギリス料理のハッシュドビーフの味付けは現在の日本のハッシュドビーフとは大きく異なります。
只、薄切り牛肉の煮込み料理という点では共通しています。
オリジナルのハッシュドビーフ(hashed beef)は、イギリス特有の調味料を用いた煮込み料理です。
それに対して日本のハッシュドビーフは、当初からデミグラスや小麦粉のルーといったフランス料理の技法が取り入れられています。
ハッシュドビーフ(hashed beef)というイギリス料理は、現在の英語圏ではほとんど認知されていません。
英語圏ではハッシュドビーフ(hashed beef)を提供する店もみられないようです。
ハヤシライス
ハッシュドビーフとハヤシライスの違いを分かるために、ハヤシライスの概要を紹介します。
ハヤシライスはハッシュドビーフの別名になります。
現在の日本で定着しているハッシュドビーフは、外国料理の技法を元に明治時代に成立した日本の洋食です。
ハヤシライスは、薄切り牛肉とタマネギをドミグラスソースで煮たものを米飯の上にかけた料理になります。
海外の煮込み料理のハッシュドビーフをもとに日本で変化した洋食に分類されています。
ハヤシライスのことを、近畿地方では「ハイシライス」とも呼んでいます。
ハヤシライスの具材の肉は、地域によっては豚肉で代用されることもあります。
お店によってはマッシュルーム他の具材を加えることもあります。
即席の固形ルーやソースが市販されているので、簡単に家庭でハヤシライスを味わえます。
ハヤシの由来
ハッシュドビーフとハヤシライスの違いはありませんでした。
イギリスの煮込み料理を日本人の味覚に合うようにアレンジしたのがハヤシライスです。
ハヤシライスの「ハヤシ」の由来は、ハッシュドビーフ・ウィズ・ライスが「ハッシ・ライス」や「ハイシ・ライス」に変化して、それが「ハヤシライス」になったという説があります。
ハッシュド・アンド・ライスが変化して「ハヤシライス」になったという説もあります。