おじや、雑炊、おかゆの違い
「おじや」と「雑炊」と「おかゆ」の違いを知っていますか。
「おじや」・「雑炊」・「おかゆ」と間違われる料理に「リゾット」があります。
リゾットは、イタリアで食べられてきた麦類の料理に「東洋・中東」から伝わった米が合わさった料理です。
日本では、洋風に仕立てた雑炊のことをリゾットということが多いようです。
イタリアではある方法で調理した米料理のみを指して、フランスではピラフの別名として「リゾット」が使われています。
リゾットに使う米は、新米のように水分が多いものより古米の方が良いとされています。
リゾットでは米は研ぎません、基本的に芯が残るアルデンテになるように調理します。
リゾットの基本的な作り方は、オリーブ・オイルやバターでニンニク・ポロネギを炒めます。
オイルに香りが移ったら、米を入れてオイルをなじませます。
オイルがなじんだら白ワインを入れてアルコール分を蒸発させます。
水か野菜の出汁を入れてこまめにかき混ぜないように煮立てます。
野菜・茸・ソーセージ・魚介類などを入れて、塩・胡椒・パルミジャーノ・レッジャーノなどで味を調えて少し火を通して仕上げます。
次に、「おじや」・「雑炊」・「おかゆ」の違いを紹介します。
おじや
「おじや」・「雑炊」・「おかゆ」の違いを分かりやすくするために「おじや」の概要を紹介します。
基本的には「おじや」と「雑炊」は同じものです。
「おじや」は「雑炊」の女房言葉だと言われています。
「おじや」の語源は、「おじや」をつくる時に「じやじや」と聞こえることから「じや」に接頭語の「お」をつけて「おじや」になったとする説があります。
「おじや」と「雑炊」の違いでは、ご飯を一度洗ってヌメリを取ったのが「雑炊」で、粘り気のあるものが「おじや」とする説もあります。
また、味噌や醤油で味付けしたのが「おじや」で、塩や煮汁で味付けしたのが「雑炊」とする説もあります。
しかし、「おじや」と「雑炊」の明確な基準はないことから、一般的には同じものだとされています。
雑炊
「おじや」・「雑炊」・「おかゆ」の違いを分かりやすくするために「雑炊」の概要を紹介します。
雑炊は人気のある日本料理です。
雑炊は醤油や味噌などの調味料で味を付けして、肉類・魚介類・キノコ類・野菜などとともに飯を煮た料理です。
粥のように米から柔らかく炊き上げた料理になります。
「雑炊」には、「まる雑炊」・「ふぐ雑炊」・「とり雑炊」・「かに雑炊」・「すきやき雑炊」・「しゃぶしゃぶ雑炊」などの種類があります。
「まる雑炊」は、すっぽん鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものです。
「ふぐ雑炊」は、ふぐ鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものです。
「とり雑炊」は、水炊き鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものです。
「かに雑炊」は、かに鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものです。
「すきやき雑炊」は、すきやき鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものです。
「しゃぶしゃぶ雑炊」は、しゃぶしゃぶ鍋の後に残った出汁に飯を入れて炊いたものになります。
家庭料理として雑炊を作る場合は、汁物の残りや煮物の汁などを利用することが多いようです。
おかゆ
「おじや」・「雑炊」・「おかゆ」の違いを分かりやすくするために「おかゆ」の概要を紹介します。
お粥(おかゆ)は、米・うるち米・麦・粟・ソバなどの穀類や豆類や芋類などを多めの水で柔らかく煮た料理になります。
関西地方では、「お粥」のことを「おかいさん」とも呼んでいます。
お粥は消化が良くて体も温まる料理です。
胃や腸が弱っている時や風邪などの病気のときに食べる事が多い料理になります。
お粥は、離乳食としても用いられています。
お粥は、精進料理の主食としても欠かせませんね。
低カロリー食品としてダイエットとしても利用されることの多いお粥は、朝食に食べる人も多いようです。
ホテルのレストランなどでも朝食にお粥を出すことがあり、お粥専門店も人気があります。