すだちとかぼすの違いと見分け方
「すだち」と「かぼす」の違いが分からないという人も多いようです。
「すだち」の漢字表記は「酢橘」です。
酢橘(すだち)は、ミカン科の常緑低木~中高木の果物です。
酢橘(すだち)は徳島県原産の果物になります。
酢橘という名称の由来は食酢として使っていたことのようです。
昔は、「酢の橘」から酢橘(すたちばな)と名付けていましたが、現代の一般的な呼称は「スダチ」になっているようです。
「かぼす」の漢字表記は「臭橙」・「香母酢」です。
香母酢(かぼす)は、ミカン科の常緑広葉樹の果実です。
酢橘(すだち)や香母酢(かぼす)は香酸柑橘類です。
香酸柑橘類には、
・キーライム・グリーンレモン・シークワーサー・シシユズ・ジャバラ
・橙(だいだい)・ジャンボレモン・ブシュカン・フィンガーライム・ヘベス
・マイヤーラモン・柚子(ゆず)・ユコウ・ライム・レモンなどがあります。
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の見分け方を知っていれば、スーパーや八百屋さんで迷わなくて良さそうです。
次に、酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の違い・「すだち」と「かぼす」の見分け方などを紹介します。
酢橘(すだち)
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の違いを分かるために「すだち」の概要を紹介します。
「すだち」の花期は5~6月頃で純白の花を咲かせます。
秋頃に果実が実り熟すとミカンと同様に黄色くなるので、果皮が青い未熟果のうちに収穫して出荷します。
「すだち」の旬は8~10月で、露地栽培の果実が出荷されます。
旬の「すだち」は香りも味わいも高くなっています。
冬季の11~2月頃の出荷品は露地栽培したものを冷蔵したものです。
冷蔵後に出荷される「すだち」は、酸味が比較的穏やでやわらかな味を楽しめます。
3~8月の「すだち」はハウス栽培品です。
「すだち」の主な産地は徳島県神山町や佐那河内村や阿南市です。
「すだち」は徳島県を代表する特産物で、スダチの花は徳島県の県花に指定されています。
「すだち」は、鍋料理の具や、サンマなどの焼き魚・魚介類の刺身・焼き松茸などに果汁をかけるために添えられています。
すだち果汁は食用酢としても用いられて酢の代りに酢の物の材料にもします。
果汁以外では、青い果実の外皮部分を薄く切ったり“おろす”などして薬味として利用されます。
次に、香母酢(かぼす)のこと・酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の見分け方などを紹介します。
香母酢(かぼす)
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の違いを分かるために「かぼす」の概要を紹介します。
「かぼす」はユズの近縁種で枝には鋭い刺があります。
「かぼす」の果実は緑色のうちに収穫します。
黄白色の果肉は多汁で酸味が強いのが特徴です。
大分県臼杵市が主産地です。
臼杵市では、江戸時代に宗源という医者が京都から苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりと伝えられています。
臼杵市内には、現在も樹齢200年前後の古木が残っています。
「かぼす」の果汁は、酸味に富み独特の香りがあります。
刺身や焼き魚等の薬味・鍋料理・酢の物等の調理に用いられます。
大分県では、果汁や果肉を用いた調味料・ジュース・清涼飲料水・氷菓・スナック菓子・和菓子・洋菓子・酒類等の加工品も販売されています。
次に、酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の見分け方を紹介します。
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の見分け方などを紹介します。
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の違いは重さと外見で見分けられます。
酢橘(すだち)と香母酢(かぼす)の見分け方は大きさで判断できます。
「すだち」と「かぼす」の大きさは全く違っています。
「すだち」と「かぼす」の大きさを比べると「すだち」の方が小さいです。
「すだち」の重さは、30~40g程度です。
「かぼす」の重さは、100~150g程度になります。
「かぼす」は、果頂部の雌しべの落ちた跡の周囲が、ドーナツ型にやや盛り上がります。
外観からも「すだち」と「かぼす」は区別できます。