天ぷらの語源の由来、意味とかき揚げとの違い。天ぷらの日とは?
天ぷらは、魚介類・野菜などの食材を「衣」で包んで、油で揚げた日本料理になります。
種(タネ)などと呼ばれる食材に、「衣(小麦粉と鶏卵で作った)」をつけてから、食用油で揚げる料理です。
日本人にとっては馴染み深い料理ですが、海外の人も日本料理の「天ぷら」のファンは多くいます。
来日している外国人の多くは天ぷらを味わった経験があるようです。
天ぷらの漢字表記は「天麩羅」・「天婦羅」になります。
元々は屋台で食べられた江戸庶民の大衆的な食べ物であった天ぷらは、「江戸の三味」の一つの江戸料理です。
江戸(東京)の郷土料理の天ぷらは、現代では日本国内外だけでなく海外にも広がっています。
現在では、スーパーマーケットの総菜売り場・惣菜店・立ち食いそば店の定番として親しまれています。
庶民的な料理として人気の天ぷらですが、日本料理店・天ぷら専門店もあります。
日本料理店・天ぷら専門店では、具材や衣などに工夫と手間をかけた最高の天ぷらを提供しています。
天ぷら専門店・和食店などの外食でも食べられる天ぷらですが、天ぷらは一般的な家庭料理としても定着しています。
美味しい天ぷらですが、天ぷらの語源の由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。
また、天ぷらとかき揚げの違いも、気になっている人が多いようです。
次に、天ぷらの語源の由来・天ぷらとかき揚げの違い・天ぷらの日、などの紹介をします。
天ぷらの語源の由来
天ぷらの語源の由来は南蛮料理のようです。
天ぷらは、室町時代に日本に伝わった南蛮料理の一種だと考えられています。
天ぷらの語源には、ポルトガル語で「調理」を意味する「tempero」だとする説や、
スペイン語で「天上の日」を意味する「templo」だとする説があります。
「天上の日」とは、鳥獣の肉が禁じられ、魚肉の揚げ物を食べる日のことです。
漢字表記の「天麩羅」は、「天」が「天竺」・「麩」が「小麦粉」・「羅」が薄い衣を表しているとされています。
もう一つの「天婦羅」の漢字は、「天麩羅」の当て字だと考えられています。
次に、天ぷらとかき揚げの違いを紹介します。
天ぷらとかき揚げの違い
天ぷらの語源の由来は、ポルトガル語とスペイン語という説があります。
天ぷらのかき揚げの違いを紹介します。
「天ぷら」は、魚介類や野菜類に衣をつけて植物性の油で揚げた料理になります。
「かき揚げ」は、天ぷら料理の一つになります。
「かき揚げ」も、具材に天ぷらと同じ衣をつけて揚げますが調理法(揚げ方)が違います。
「天ぷら」は一つの具材ごとに揚げます。
「天ぷら」は、魚介類や野菜類などの具材を一種類だけ揚げます。
「かき揚げ」は、魚介類や野菜類などの具材を細かく切って、「衣」と混ぜてひとかたまりにして揚げます。
「かき揚げ」の語源は、「かき混ぜて、揚げる」だとされています。
次に、天ぷらの日について紹介します。
天ぷらの日
天ぷらの日は、1年で暑さが最も激しくなる「大暑」になります。
「大暑」(7月23日頃)が「天ぷらの日」となっているのは、夏の暑さにバテないように天ぷらを食べて元気に過ごそうということだったようです。
「天ぷらの日」を定めた団体などは不明です。
現在では、疲労回復に適した天ぷらを食べて元気に過ごそうという意味を含んで、毎月23日が「天ぷらの日」になっています。
毎月23日の「天ぷらの日」を中心にして、キャンペーンを実施している店もあるようです。
7月23日の「天ぷらの日」は、7月20日頃の「土用の丑の日」・8月29日の「焼き肉の日」とともに、夏バテ防止の「三大記念日」ともいわれています。