主食、主菜、副菜の違い。おかずと呼ぶ語源の由来
主食と主菜と副菜の違いを、子供に聞かれたらどのように答えますか。
主食や主菜・副菜のことや、「おかず」の語源などを知っていれば役立ちそうです。
主食は、それぞれの国や地域において違います。
どの作物が主食に選ばれるかは、気候・土壌・地形・生態系等の自然条件や、社会条件や食文化によって左右されます。
世界には食用になる植物が5万種以上あるとされています。
人の栄養源として重要度の高い作物は数百種程度で、その中の15種の作物が全世界で摂取される食物エネルギーの90%になっています。
穀物類の「米」・「トウモロコシ」・「小麦」だけで、世界の3分の2の人の主食を占めているとされています。
次に、主食のこと・主食と主菜と副菜の違い・おかずの語源、などの紹介をします。
主食(しゅしょく)
主食(しゅしょく)は、食事の中心となる栄養価の高い食品になります。
栄養価が高い食品とは、エネルギー効率の良い炭水化物で特にデンプン質を多く含むものです。
一般的に主食という場合は、栄養価が高く他の食用作物に優先して耕作される作物という含意があります。
世界的にも、主食に選ばれているのは栄養素として炭水化物が豊富な作物になっています。
主食のほとんどは、穀物類・芋類になります。
主食なっている穀物類は、米・小麦・大麦・モロコシ・トウモロコシ等です。
主食になっている芋類は、ジャガイモ・タロイモ・ヤムイモ・サツマイモ・キャッサバ等です。
主食には、豆類や果実類もあります。
豆類では大豆・果実類ではプランテン・パンノキなどがあります。
世界のほとんどの主食は穀物類・芋類などの炭水化物ですが、「イヌイット」の主食は肉と魚になります。
食物エネルギー源が畜産物33%・穀類26%・芋類4%で構成されている西ヨーロッパの場合の主食は畜産物や穀物だとも考えられます。
次に、主食と主菜と副菜の違い・おかずの語源、などの紹介をします。
主菜と副菜
主食には、エネルギー効率の良い炭水化物で特にデンプン質を多く含むものが選ばれています。
次に、主菜と副菜の違いを紹介します。
昭和50年代頃の「日本型食生活」は、主食・主菜・副菜がそろった食生活でした。
「日本型食生活」は、1汁3菜を基に献立がつくられていました。
1汁は汁物を意味しています。
3菜は、主菜と副菜を3品揃えることを意味しています。
1汁3菜の食生活なら、炭水化物・脂質・タンパク質のバランスが良いとされています。
主菜は、筋肉や血液など体を作る材料になるものです。
魚・肉・大豆製品・卵、などの主にタンパク質や脂質の供給源になります。
副菜は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの体の調子を整えるものとされています。
野菜・きのこ・海藻類などを使った料理になります。
野菜・きのこ・海藻類などの副菜は、1回の食事につき2品以上取り入れて1日350g以上食べることが推奨されています。
次に、「おかず」の語源を紹介します。
「おかず」の語源
主食・主菜・副菜の違いを知って、「日本型食生活」である1汁3菜で健康美人になりませんか。
1汁3菜は「おかず」と呼ばれています。
「おかず」の語源は、数を取り揃える意味だとする説があります。
「おかず」を漢字で表記すれば「御数」になります。
おかず(御数)の語源は、数を取り揃えるとする説が有力ですが、混ぜ合わせる意味の「かてる」を語源とする説もあります。