鏡餅はいつから出して、いつまで飾る?鏡開きの由来と鏡割りの違い
鏡餅(かがみもち)はいつから出すのか知っていますか?
また、鏡餅はいつまで飾るのか知っていますか?
鏡開きの由来や鏡開きと鏡割りの違いなどを知っていると、子供に聞かれたときに困らなくても済みそうです。
鏡餅とは、日本の伝統で餅を神仏に供える正月飾りになります。
鏡餅は、穀物神である「年神(歳神)」への供え物になります。
また、鏡餅は「年神(歳神)」の依り代でもあります。
依り代は、「依代」・「憑り代」・「憑代(よりしろ)」とも書きます。
依り代は、神霊が依り憑く(よりつく)対象物になります。
ご神体などを指すだけでなく、神域を指すこともあります。
鏡餅は年神様が依りつく対象物です。
鏡餅という名前の由来は、昔の鏡の形に似ているからのようです。
神事などに用いられる昔の鏡は青銅製の丸形でした。
鏡餅は、三種の神器の一つの八咫鏡を形取ったものとも言われています。
三種の神器の他の二つの、八尺瓊勾玉に見立てた物が橙(ダイダイ)で、天叢雲剣に見立てた物が串柿であるとされています。
鏡餅は正しく飾らないと年神様の依り代にはならないですね。
次に、鏡餅はいつから出す・鏡餅はいつまで出す・鏡開きの由来・鏡開きと鏡割りの違いなどの紹介をします。
鏡餅はいつから、いつまで出す
年神様の依り代である鏡餅はいつから出すのが正しいのでしょうか。
また、鏡餅はいつまで飾るのかも知る必要があります。
鏡餅を飾り始めは早くても問題とはされていません。
早くから飾っても良いですが、最適とされるのは12月28日とされていることが多いようです。
12月28日が最適日とされている理由は、「八」が末広がりで日本では縁起が良い数字とされているからです。
12月28日にこだわらないで、12月31日を除く「大安」を選んで供える地域もあります。
12月29日は、日本では「九」が苦しむにつながるので避けるべきとされています。
12月30日はキリの良い数字なので悪くないと考えられています。
12月31日は、「一夜飾り」・「一夜餅」として忌避されることが多いようです。
神様への供え物なので、12月28日に飾ったら松の内に下げたり食べたりせず飾ったままにします。
鏡餅は年神様のお供え物なので、1月7日の松の内が終わりお供えが終了した後は、飾ったままにせず下げていただきます。
お供えをいただく(食べる)ことで、年神様の魂をいただきます。
次に、鏡開きの由来・鏡開きと鏡割りの違いなどの紹介をします。
鏡開きの由来
鏡餅はいつから出すのか、鏡餅はいつまで飾るのかは、12月28日~1月7日と覚えてください。
松の内が過ぎたら鏡餅を下げていただきます。
年神様の依り代の鏡餅には年神様の魂が宿っているとされています。
鏡餅を食べることで年神様の力を授けてもらい、1年間の家族の無病息災を願います。
鏡開きの由来は武家の行事からきています。
鏡餅に刃物を使うのは切腹を連想させるので禁物だったようです。
鏡餅は切らないで、手や木槌で割りますが「割る」という表現も縁起が悪いので避けられました。
末広がりを意味する「開く」を使って鏡開きというようになったようです。
次に、鏡開きと鏡割りについて紹介します。
「鏡開き」と「鏡割り」
鏡餅は12月28日に飾る日を決めておけば、毎年いつから出す?などと悩まなくても良いですね。
鏡餅は1月7日の松の内を過ぎたら下げると決めておけば、いつまで飾るの?などと悩まなくても済みます。
鏡開きの由来は、武家行事だったことで末広がりの「開く」を使った鏡開きになったようです。
「鏡開き」と「鏡割り」は、行事と対象物が異なります。
鏡開きは正月の行事で、鏡開きする対象は「お餅」です。
「鏡割り」は、結婚式や企業のパーティなどで、日本酒の樽の蓋を木槌で割ることになります。
鏡割りというのは、日本酒の樽の蓋を「鏡」と呼ぶからだそうです。