ヨーグルト菌の種類と効果には何がある?違いは?
ヨーグルト菌には多くの種類があります。
ヨーグルト菌の健康への効果が期待されています。
ヨーグルト菌が含まれているヨーグルトとは、乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品になります。
ヨーグルトの原料である乳は、乳牛だけでなく水牛・山羊・羊・馬・ラクダなどが使われます。
乳分泌量が比較的多くて搾乳が行いやすい温和な草食動物が利用されています。
ヨーグルトにたまる上澄み液は乳清(whey・ホエイ)と言います。
ヨーグルトの起源は、ヨーロッパ説・アジア説・中近東説などいろいろあります。
ヨーグルトの始まりは約7000年前とされています。
生乳の入った容器に乳酸菌が偶然入り込んだのがはじまりと考えられています。
ヨーグルトに相当する食品は世界各国にあります。
ヨーグルトに相当する発酵乳は、それぞれの国で色々な名称がつけられています。
ヨーグルトが世界に広まったのは、ノーベル生理学・医学賞を受賞したイリヤ・メチニコフ(微生物学者)の論文発表からです。
ブルガリア人が長寿である原因が、現地の伝統食品であるヨーグルトであるとした「ヨーグルト不老長寿説」を発表した事で広まりました。
次に、ヨーグルト菌の種類やヨーグルト菌の効果などの紹介をします。
ヨーグルト菌
ヨーグルトの定義は、FAOとWHOによって1977年に定められています。
ヨーグルトの定義は、「ヨーグルトとは乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア株とサーモフィルス株が大量に存在し、その発酵作用で作られた物」となっています。
日本における乳等省令では「はっ酵乳」になっています。
ヨーグルト菌には多くの種類があります。
各種のヨーグルト菌によって期待される効果が違います。
ヨーグルト菌の種類
ヨーグルト菌の種類では、ガセリ菌・ブルガリア菌・サーモフィラス菌・ビフィズス菌・クレモリス菌・リューコノストック菌・ヤクルト菌などが知られています。
ヨーグルト菌の種類によって期待される効果が違うようです。
乳酸菌の耐酸性には差違があります。
ヨーグルトでよく利用されている「ブルガリア株」は胃酸で死滅します。
また、生存し胃を通過したとしても小腸内で胆汁酸により死滅します。
「ブルガリア株」は大腸内に定着できませんが、その菌体や代謝産物が腸内で有効に働くと考えられています。
ビフィズス菌は、胃酸・胆汁酸で死滅せず大腸内で定着します。
ビフィズス菌を定常的に摂食すれば、悪玉菌を減少させて腐敗産物の生成量を低減させるとする研究報告もあります。
ヨーグルト菌の人体への効果
ヨーグルト菌には多くの種類があります。
ヨーグルト菌の人体への効果を紹介します。
乳酸菌は通常、腸内細菌として体内に棲息しています。
ヨーグルトの乳酸菌は腸内に定着することはできませんが、乳酸菌の代謝物などが悪玉菌を減少させて善玉菌を増殖させる整腸作用があります。
悪玉菌のウェルシュ菌などを減少させて、善玉菌である在来乳酸菌を増殖させることで腸内環境が改善します。
悪玉菌のウェルシュ菌などの腸内比率の低下と悪玉菌が産生する物質の減少が腸管免疫系を活性化させるとされていると考えられています。
ヨーグルト菌の効果では、ガセリ菌はビフィズス菌と共に悪玉菌を抑制して腸内環境を整える善玉菌の代表です。
LGガセリ菌はピロリ菌対策に注目されています。
ガセリ菌SP株はメタボ対策に注目されています。
ブルガリア菌のR-1乳酸菌はインフルエンザ予防が期待されています。
ビフィズス菌は花粉症の症状改善効果が期待されています。