「しめじ」と「ぶなしめじ」「ブナピー」の特徴と違い。栄養も違う?

「しめじ」と「ぶなしめじ」と「ブナピー」の違いが分かりますか。

「しめじ」は「しめじたけ」とも言われます。

漢字表記では、「占地」・「湿地」・「占地茸」・「湿地茸」になります。

食用キノコの「しめじ」には3種類あります。

「ホンシメジ」と「ブナシメジ」と「ヒラタケ」です。

ホンシメジは、キシメジ科シメジ属の茸です。

ブナシメジは、キシメジ科シロタモギタケ属の茸です。

ヒラタケは、ヒラタケ科ヒラタケ属の茸です。

一般的には「しめじ」とは、キシメジ科シメジ属のホンシメジを指します。

広義には、キシメジ科のキノコを含めた総称とされることもあります。

ホンシメジは、生きた木の外生菌根菌なので栽培が非常に困難とされています。

ホンシメジは、天然物に限られるので稀少です。

高級品のホンシメジは市場にはほとんど流通していません。

昔、ホンシメジの名で流通していた茸は、キシメジ科シロタモギタケ属のブナシメジの栽培品でした。

また、「ツクリシメジ」・「味シメジ」・「信州しめじ」などの名で流通していた茸はヒラタケ科ヒラタケ属のヒラタケの栽培品でした。

 

次に、「しめじ」と「ぶなしめじ」「ブナピー」の特徴と違いの紹介をします。

 

しめじ

 

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「しめじ」と「ぶなしめじ」と「ブナピー」の違いが分かるために、「しめじ」の概要を紹介します。

一般的に「しめじ」という場合は、キシメジ科シメジ属のホンシメジになります。

ホンシメジは、「匂いマツタケ、味シメジ」という有名な句があるように昔から人気があります。

ホンシメジは、生きた木の外生菌根菌なのでほぼ天然物に限られます。

稀少で高級品とされています。

味シメジと句で詠まれるように、ホンシメジにはグアニル酸・グルタミン酸・アスパラギン酸などのうま味成分が豊富に含まれています。

ホンシメジはブナシメジと比較しても、茸の主なうまみ成分(グルタミン酸・グアニル酸・トレハロース)の含有量が豊富です。

 

ぶなしめじ

 

ぶなしめじ

 

「しめじ」と「ぶなしめじ」と「ブナピー」の違いが分かるために、「ぶなしめじ」の概要を紹介します。

「ぶなしめじ」は、キシメジ科シロタモギタケ属の茸になります。

「ぶなしめじ」には、グルタミン酸・グアニル酸・アスパラギン酸・トレハロースなどの茸のうま味成分が含まれています。

「ぶなしめじ」に含まれているうま味成分は「しめじ(ホンシメジ)」に比べると少なくなっています。

 

ブナピー

 

「しめじ」と「ぶなしめじ」と「ブナピー」の違いが分かるために、「ブナピー」の概要を紹介します。

「ブナピー」は、日本のホクト株式会社が開発した白いブナシメジのことです。

ブナピーのことは「ホワイトぶなしめじ」とも呼ばれます。

ブナピーは商品名で登録商標です。

平成12年(2000年)に、長野市のホクト株式会社のバイオテクノロジー開発施設で開発に成功しました。

平成14年(2002年)に「ブナピー」の商品名で発売されました。

ブナピーは、白色で見た目にも美しいので人気があります。